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北朝鮮の漁船7隻、西海NLLを2度侵犯

北朝鮮の漁船7隻、西海NLLを2度侵犯

Posted September. 13, 2012 08:24,   

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北朝鮮の漁船が12日、2度にわたって西海(ソヘ、黄海)上の延坪島(ヨンピョンド)付近の北方限界線(NLL)を侵犯し、韓国海軍の警告を受けて北に引き返した。軍当局は、NLL挑発を念頭に置いた北朝鮮の意図的な侵犯である可能性を排除できないと見て、北朝鮮の軍事的動きを注視している。

合同参謀本部によると、同日午前7時30分頃、北朝鮮漁船7隻と取締船(漁業指導船)1隻が西海の延坪島北西のNLL海上を約0.8マイル(約1.4キロメートル)侵犯した。これを受け、付近の海上にいた海軍高速艇編隊が緊急出動し、「NLLを侵犯した。直ちに退却せよ」という警告と共に、接近して北上するよう圧力をかけると、北朝鮮漁船は午前8時30分頃、北に引き返した。

さらに、午前9時21分頃、北朝鮮漁船7隻が再び延坪島付近のNLL海上を約1.2マイル(約2.1キロメートル)侵犯して操業をすると、海軍高速艇が再び出動し、退去するよう圧力をかけた。午後12時頃、北朝鮮漁船がNLLを越えて北に戻り、状況は終了したと、合同参謀は説明した。

海軍は、北朝鮮漁船の退去措置を行う間、付近で操業していたカニ漁の漁船約40隻を延坪島に帰港させ、延坪島を往来する旅客船も付近の海上で待機させていたが、運航が再開された。

軍関係者は、「今年、北朝鮮漁船のNLL侵犯は4月11日に続き2度目だ」とし、「北朝鮮漁船のNLL侵犯に伴って北朝鮮警備艇の動きも捉えられたが、NLLを越えず、軍事的対峙は発生しなかった」と伝えた。

同関係者は、「様々な状況を考慮すると、北朝鮮漁船がカニ漁をしてNLLを越えたと推定される」としながらも、「北朝鮮漁船が1日に2度もNLLを集団で侵犯したケースは珍しく、その意図と背景を綿密に分析している」と述べた。

特に、北朝鮮漁船が相次いでNLLを侵犯する間、北朝鮮側が特に制止せず傍観していたのは、韓国側の態勢を見るためか、偶発的な衝突を狙った可能性があるという見方が出ている。



ysh1005@donga.com