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[社説]朴槿恵氏、自分に関する問題に厳格でなければならない

[社説]朴槿恵氏、自分に関する問題に厳格でなければならない

Posted July. 17, 2012 08:31,   

朴槿恵(パク・グンヘ)セヌリ党議員は16日、韓国新聞放送編集者協会の大統領選候補討論会で、「私が国民の選択を受け、大きな責任を担うようになれば、いかなる場合であれ、私の名前を使ってされたことはすべて嘘であり、それにだまされてはならないということを自信をもって断言する」と述べた。朴議員は、大統領の家族や側近の不正を防ぐための常設特検法や特別監察官制の導入、大統領赦免権の乱用制限などについても言及した。しかし、制度以上に重要なことは、大統領選候補と大統領の意志だ。李明博(イ・ミョンバク)大統領の実兄、李相得(イ・サンドク)氏や核心側近の崔時仲(チェ・シジュン)、朴永俊(パク・ヨンジュン)氏のケースを見ても、不正のかなりの部分が大統領選陣営の時から行われていた。朴議員は今から、自分に関する問題や周囲の管理に厳格になる必要がある。

鄭斗彦(チョン・ドゥオン)議員逮捕同意案の否決の対応と弟の朴志晩(パク・ジマン)氏のサムファ貯蓄銀行会長との関与説への対応が異なっているという指摘に対して、「事案が異なる」と線を引いた。朴議員は、「鄭議員の件は、非常対策委員長時代に議員の特権を下げることを国民に約束した事案であり、弟の件は、検察で事情聴取を受けたり容疑が明らかになったわけでなく、『弟がはっきりと違うと言ったので、それで終わったことだ』と言ったのだ」と明らかにした。しかし、志晩氏や夫人のソ・ジヒャン弁護士に関する問題に対して油断してはならないだろう。

朴議員は、MBC持分の30%や釜山(プサン)日報の持分100%などを所有する正修奨学会問題について、「すでに公益法人に還元された。私にどうしろというのか。知り合いだからと私が辞めろと言えるのか」と問い返した。正修奨学会は、朴議員が95年から05年まで理事長を務め、今は側近の崔弼立(チェ・ピルリプ)元リビア大使が理事長を務めている。正修奨学会に対する野党の執拗な攻撃やソウル市教育庁の実態調査が朴議員の粗探しをする政略的意図がないと見ることはできないが、朴議員の態度も自己中心的で安易だ。朴議員が出て、国民が納得できる方向で正修奨学会問題を決着させなければ、大統領選挙でまた激しい攻撃を受けるだろう。

セヌリ党の私党化論議、朴議員の疎通不足と独善的イメージ、5・16と維新など、敏感な内容の質問も多かった。朴議員がこれに対して回避せずに堂々と答えたことは評価に値する。国民は、今日予定された金文洙(キム・ムンス)京畿(キョンギ)知事の寛勲(クァンフン)クラブ招請討論会をはじめ、今後続く与野党大統領選候補の討論会も関心を持って見ることだろう。