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[オピニオン]女性の数学力が向上

Posted July. 10, 2012 06:46,   

ハーバード大学のローレンス・サマーズ総長は05年、「女性は、先天的に数学と科学ができない」と発言し、総長の再任に失敗した。ハーバード大学はその後遺症を癒すために、後任の総長に女性歴史学者のギルピン・ファウスト氏を選任した。サマーズ総長は、女性が数学と科学ができないという根拠として、数学者と科学者には女性が珍しいということを挙げた。彼の発言は半分合っていた。過去、女性の数学者や科学者が少なかったのは事実だ。しかし、変わりつつある。70年に米国の女性数学博士は8%にすぎなかったが、09年には32%にのぼる。

◆男性は空間知覚力が優れ、女性は言語理解力が優れているというのは長年の通念だ。しかし、このような通念は誤っていたのかもしれない。米ウィスコンシン大学の研究陣が、86ヵ国の学生が受けた数学の試験の成績を比較したところ、性差別のない国ほど男女間の点差が小さかった。性平等が最高水準のアイスランドの女子学生は、男子学生より実力が優れ、ノルウェーやスウェーデンは点差がなかった。女子学生は数学ができないという固定観念が、女子学生の実力上昇を遮る原因なっているということだ。

◆女性は数学に弱いという通念は根深い。アインシュタインも認めたドイツ女性数学者のエミー・ネーターの講師採用が拒否されると、彼女を推薦した数学者が「大学は銭湯か」と言ったというエピソードは有名だ。COEXで開かれている第12回数学教育世界会議(ICME−12)に出席したイングリッド・ドブシー国際数学連合(IMU)会長は、「女性は計算に弱く、数学ができないというのは偏見だ」と述べた。両親や教師が女性に数学ではなく別の分野の職業を薦めたり、「数学ができる女性は気難しい」という男性の偏見を女性が内面化するというのだ。

◆国内でも、大学修学能力試験の数学では、伝統的に男子学生の点数が高い。ソウルのある名門大学が女性の新入生をあまり取らないために数学の問題を難しく出したという実話もある。しかし、格差は狭まり、経済協力開発機構(OECD)が3年ごとに行う「OECD生徒の学習到達度調査」(PISA)で、00年の男女間の数学の点差は27点だったが、09年には4点差に縮まった。ICME広報委員長の朴鍫美(パク・ギョンミ)弘益(ホンイク)大学数学教育科教授は、「抽象的な記号や図形を使う代わりに、最近は実生活への応用やコミュニケーションを強調する授業方式が影響を与えている」と分析した。

鄭星姫(チョン・ソンヒ)論説委員 shchung@donga.com