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[オピニオン]中国太子党のモデル

Posted April. 20, 2012 07:22,   

「うちの父親はほかならぬ李剛だぞ」。この1年間の中国での最高の流行語といっても過言ではない。昨年3月、河北省保定市公安局の高官だった李剛の息子、李启铭(22)が酒を飲んで外車を乗り回し、女子大生を跳ねて死亡させた。ひき逃げしていたところつかまった李启铭は、「うちの父はほかならぬ李剛だ」と大声で怒鳴った。かつてもこのような出来事が少なくなかったという内容の書き込みがネット上に広まると、人々は憤りで沸き立った。結局、息子は拘束され、父親は罷免された。

◆李启铭のように高官の父親を持ったため、富や権力を享受する現代版貴族が、ほかならぬ太子党だ。最近失脚した薄熙來前重慶市書記も同様に、父親が毛沢東と革命同士だった最高位太子党出身だった。米ハーバード大学に通い、女性たちと豪華なパーティーを開いた薄瓜瓜(24)が、彼の息子だ。公職についた中高年の太子らは、父親の七光りを受けながらも、激しい党内競争を通じて能力の検証を受け、人民から恨まれないよう努力した。不正があっても、言論の自由がなく、ばれることなどないというメリットも享受した。

◆彼らの子息である若い太子らは違う。高貴に育てられた子供は無礼ではないよう、彼らは、祖父や父親の光を思いっきり享受しながら、金や権力を好き勝手に振舞う。ネット時代を迎え、言論統制が難しくなったという時代的変化にも気付いていない。米国に留学していた薄瓜瓜が、真っ赤なフェラーリを乗り回し、半裸の白人女性らとパーティーを開いた様子が公開され、薄熙來の立ち直りはなおさら難しくなった。中国共産党機関紙の人民日報は連日、社説で、党幹部の個人的な修業を強調している。共産党全体の問題でない、個人の不正として縮小したいという狙いがあるようだが、薄熙來と薄瓜瓜事件は、太子党や不正腐敗、中国経済が一丸となった構造的問題として受け止めるべきだ。

金順鄹(キム・スンドク)論説委員 yuri@donga.com