北朝鮮の咸境北道吉州郡豊溪里(ハムキョンブクド・キルジュグン・プンゲリ)の核実験場で、3回目の核実験に向けた準備が進められていることが分かった。
北朝鮮消息筋は8日、「北朝鮮がかつて2回の核実験を実施した咸境北道吉州郡豊溪里で、従来の2本の核実験坑道のほかに新しい坑道の掘削工事が行われているが、工事は仕上げの段階にあることが確認された」と明らかにした。豊溪里は06年10月と09年5月、2度の核実験が実施された場所だ。
米国の商業衛星「クイックバード」が今月1日に撮影した写真から、豊溪里にはかつての核実験に使用された東側と西側の坑道のほかに、南側に新しい坑道が掘削されており、坑道の入口には土砂の山も確認された。この土砂は外部地域から持ち込まれたものと見られ、3月からその量が増え続けているという。
同筋は、「かつて北朝鮮は、核実験の最後の準備作業として坑道を土砂で埋め戻してきたことから、長距離ロケット打ち上げの後、国際社会の圧迫を口実に核実験を実施する可能性が高い」と話した。
北朝鮮は06年7月5日、「テポドン2号」ミサイルの打ち上げを受けて、国連安全保障理事会の決議1695号が採択された3ヵ月後の10月9日、1回目の核実験を実施した。また、09年4月5日に長距離ロケット(光明星2号衛星)打ち上げては、1ヵ月後の5月25日に2回目の核実験を行っている。
shcho@donga.com






