国際原油価格と一般消費者が購入するガソリン価格との間には、通常1〜2週間の時差がある。例えば、今日、国際原油価格が昨日より値上がりしても、給油所でのガソリン価格は、1〜2週間後に値上がりすると言う意味だ。
原油価格が下がる時も同様だ。これは国際原油市場で取引されるガソリンが、製油会社を経て、一般の給油所に供給されるまでに時間がかかるために現れる現象だ。
現時点で、国際原油価格の変動が、消費者価格に反映される時期やその幅を予め予測することができれば、消費者らは賢明な消費活動を営むことができる。果たして、これについて詳しく予測ができるだろうか。
正解は「イエス」だ。ビッグデータの解析手法があるからだ。
●1週間後の原油価格、バッチリ的中
昨年末、韓国石油公社はデータ解析専門企業のSASと提携して、原油価格予報システムを開発した。当時は、グローバル景気回復を受け、国際原油価格が本格的な上昇局面に差し掛かっている時期だった。昨年1月、1リットル=1792ウォンだった国内給油所でのガソリンの平均価格も、同年10月は1950ウォン台を超えている。国際原油価格と為替相場、金融取引情報などの「ビックデータ」を解析し、1週間後の国内原油価格を正確に知らせるのが、同システムの開発の狙いだった。
東亜(トンア)日報が1月と2月の2ヵ月の計9週間、韓国石油公社が毎週発表する原油価格の予報データを入手し、実際の原油価格と比べてみたら、その差は、多くても9ウォンを越えなかった。1月第4週の軽油の予測価格と実際価格は両方とも、1リットル=1821ウォンと正確に一致し、2月第3週のガソリンの予測価格も、1リットル=1983ウォンと、誤差がなかった。その精度は99.48〜100%に上っている。
そのため、同公社はまず、この2年間、シンガポール市場で発表する国際原油価格や時期別の為替相場、それによって変化した国内1万25000ヵ所あまりの給油所のガソリン価格に関するデータを収集し、3要素にどのような相関関係があるのかについて解析を行い、価格予測モデルを作った。
そして、現時点で、消費者価格に影響を与える複数の変数を収集し、モデルに入力する、公社が1日にクレジットカードの決済会社(VAN社)などを通じて、毎日収集している給油所での価格データだけでも約300万件。時間が経つほど、新しいデータを反映させ、かつて作った価格予測モデルをより正確に見直すことができる。この流れを、中央で統制するのがSASのビックデータシステムだ。
●不確実性時代、ビックデータが正解
もちろん、かつてもサンプル調査方式を活用した原油価格の予報はあった。韓国石油公社・石油情報センター・原油価格サービスチームのハン・スンワン課長は、「かつては全国給油所の10%をサンプリングし、公社の職員が一つ一つガススタンドに電話をかけ、国内原油価格について調査した」と話した。
しかし、サンプル調査方式には、超えがたい限界があった。ハン課長は、「結果の精度が落ち、活用が難しく、原油価格を現在のように予測するのは考えることすらできなかった」と話した。ビックデータ解析手法が、このような問題を見事に解決した。
公社側は、予報システムをさらに発展させていく計画だ。予測価格の精度を高め、ガソリンや軽油以外の油種についての情報も提供するのが、重点目標だ。地域別の予測価格も公開し、消費者らにより簡単に活用させる計画だ。
coolj@donga.com






