鴨緑江(アプロクカン)河口の中朝国境地帯の中国・遼寧省丹東市を通じて、毎年、北朝鮮に果物約1万トンが輸出されているという。主に特権層のための果物の輸入は、一般国民の深刻な食糧難にもかかわらず、最近5年間、毎年2ケタの増加率を見せているという。
丹東の消息筋は6日、「昨年、丹東海関を通って北朝鮮に輸出された果物は、約1万トン規模だった」とし、「金額は1億人民元(約180億ウォン)ほどだ」と話した。また、「最近5年間、年平均15%成長してきた」と付け加えた。北朝鮮に輸出される果物の種類は、りんご、みかん、すいかなどのほかに、バナナやパイナップル、ライチ、ドラゴンフルーツ、ドリアンといった亜熱帯や熱帯の果物など、中国市場のあらゆる種類が網羅されているという。
特に、金正日(キム・ジョンイル)総書記の誕生日である2月16日や金日成(キム・イルソン)主席の誕生日の4月15日など、北朝鮮の名節の直前になると、果物の輸出量が大きく増加するという。同消息筋は、「クリスマスの前も果物の輸出量が増加し、昨年は金総書記の死去のため大きな変化はなかった」と明らかにした。北朝鮮ではクリスマスは休日ではないが、12月24日が金総書記の生母、金正淑(キム・ジョンスク)の誕生日で名節であることから、果物の輸出量が増加したとみえる。輸出先は平壌(ピョンヤン)で、行事に使われたり、北朝鮮特権層が消費すると推定される。決済貨幣は主にドルで、人民元も時々使われている。
一方、丹東市は最近、北朝鮮への果物輸出を担当する組織を新設した。遼寧省政府は2日、ホームページで、丹東に「国境貿易輸出果物市場購買センター」が設立されたことを発表した。設立の目的は、北朝鮮で増加する果物の需要に合わせて、輸出果物の品質と安全を保障するためだという。さらに、無秩序な対北朝鮮果物輸出市場を管理するためだとも付け加えた。丹東には、地域住民を対象とせず、北朝鮮貿易のための果物商店が数ヵ所で営業しているという。ある店の主人は、「新義州(シンウィジュ)と丹東を定期的に往来する車で、果物を北朝鮮に送っている」と話した。
同センターは、このような小規模商店の果物輸出を含め、北朝鮮への果物輸出の市場全体を統制・管理することを目標とする。今後、北朝鮮への果物輸出はすべて同センターを通じてこそ、通関が可能だという。
同センターは、丹東市が作った国営企業「丹東果品有限公司」の傘下にあり、1000万人民元(18億5000万ウォン)をかけて、果物の選別や冷蔵保管、包装、検査、運送能力などを高めるシステムを整備した。丹東果品有限公司は、毎年、丹東から北朝鮮に輸出される果物の総量の約半分を担当した。同センターの事務所は丹東海関内にある。
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