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[オピニオン]経済危機の新たな引き金となったイタリア

[オピニオン]経済危機の新たな引き金となったイタリア

Posted November. 11, 2011 07:41,   

「チチョリーナ」という芸名のほうでより知られているイタリア出身の元ポルノ女優、イロナー・シュッターレルは、1987年から5年間、急進党所属の下院議員を務めた。シュッターレルは、金バッチを一度つけたことで、60歳になった今年9月から毎年、3万9000ユーロ(約6006万ウォン)の年金を一生受け取ることになった。イタリア政治家が受け取る歳費の総額も、年間13億ユーロ(約2兆ウォン)に上る。この国の政府や政治圏が、国の資金をどれだけ湯水のように使ったかを示す事例だ。

◆ローマ帝国の末裔を自負するイタリアが、デフォルト(債務不履行)の危険に陥り、グローバル経済危機の新たな引き金として浮上した。イタリアの10年満期国債の金利は、危険レベルの年7%を超えている。ギリシャやアイルランド、ポルトガルは、国債金利が7%を超え、17〜91日後、外部救済金融を申請した。ユーロを使うユーロ地域の17ヵ国のうち、ドイツやフランスに次ぎ、3位の経済大国であるイタリアの危機で、一昨日は欧州や米国、昨日は韓国や日本、中国などのアジア株価が軒並み暴落した。

◆歴代政府と政治圏のばら撒き政策による財政悪化や経済成長率の墜落、高い失業率、政治リーダーシップの混乱が、イタリアの墜落を招いた。国家債務の規模は計1兆9000億ユーロ(約2926兆ウォン)、国内総生産(GDP)比国家債務比率は118%だ。「大石は死なず」(Too big to fail)ではなく、「救済するには余りにも大きな大石」(Too big ball out)という言葉も出ている。今年と来年の成長率の予測値は0.6%と0.3%に過ぎない。財政健全化や成長率向上、政治不安の解消の無い、外部の支援だけでは限界がある。

◆イタリアと韓国との経済状況は相当異なっている。韓国のGDP比国家債務比率は35%と、イタリアの3分の1にも満たない。国際格付け会社、フィッチが今年、多くの国々の格付けを引き下げたのに、最近、韓国の格付け予測を上げた決め手となったのも、財政健全性を評価したためだ。経済体力を過度に信じることに劣らぬほど、実際以上に貶めるのも禁物だ。ただ、わが社会が様々な側面で、イタリアの失敗の二の足を踏んでいるように様子が見られるのは気がかりなことだ。どの国であれ、意味ある達成を築くのは難しいが、方向付けを間違えれば、短期間に崩れかねない。

権純活(クォン・スンファル)論説委員 shkwon@donga.com