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国民投票撤回したギリシャ首相、内閣再信任条件に退陣へ

国民投票撤回したギリシャ首相、内閣再信任条件に退陣へ

Posted November. 05, 2011 07:10,   

ギリシャ政府が国際社会による第2次金融支援策を受け入れるべきかを問う国民投票の実施方針を撤回した中、国民投票を提案したパパンドレウ首相が名誉退陣するものとみられる。

ロイター通信によると、パパンドレウ首相は3日、内閣ナンバー2のベニゼロス財務相ら閣僚らと会合し、5日午前0時(韓国時間5日午前8時)頃に予定された内閣信任投票で支持が得られれば、新民主主義党との連立政府樹立に関する協議を終えた後に辞任すると約束したという。会合でパパンドレウ首相は「支援策の国民投票は誤りだった」と述べ、ベニゼロス財務相らは「首相個人と社会党のために名誉退陣すべきだ」と主張したという。

これに先立ち、パパンドレウ首相は「最大野党の新民主主義党が第2次支援策に同意する場合、国民投票は必要ない。野党の支援策支持を歓迎する」とし、連立政府樹立を巡る協議に応じる意向を明らかにした。だが、「今のような重大な時期に権力の空白があってはならないため、退陣は無責任だ」として早期総選挙は拒否した。

しかし、新民主主義党のサマラス党首は、「直ちに総選挙を実施する責任を預かった暫定政権の発足と金融支援条約の議会承認を要請する」と主張した。また、全議席(300議席)のうち152議席を保有する与党内部ですら、2議員が信任投票で反対もしくは棄権する考えを示しており、信任投票が可決されるかは不透明な状態だ。もし、パパンドレウ首相の名誉退陣方針が与党の全幅的な信頼を受けるなら投票は可決するだろうが、不信任となれば首相は退かなければならない。ベニゼロス財務相らパパンドレウ首相の名誉退陣を求める勢力は、欧州中央銀行(ECB)副総裁を務めたパパデモス元ギリシャ中央銀行総裁を新首相とする連立政府の樹立を推進している。

当分続くギリシャ政局の混乱にもかかわらず、第2次支援策に対する国民投票が撤回されたことで、内閣の信任投票や連立政府を巡る交渉結果に関係なく、第1次金融支援の6回目の融資80億ユーロは予定通り今月末か来月初めに支給されそうだ。ギリシャのデフォルト(債務不履行)への憂慮はなくなったという見方が支配的だ。これに先立ち、欧州連合首脳部は「ギリシャはユーロ圏に残るのかどうか明確せよ」と迫り、6回目の融資を保留した。

欧州メディアは、早期総選挙に対する与野党の見解の相違は存在するが、指導力を喪失したパパンドレウ首相の辞任は時間の問題とする見方を示した。

パパンドレウ首相は、04年、07年、さらに09年10月に3度、党首となり、総選挙で勝利し、祖父と父親に続き3代目の首相となった。ギリシャの政治史の一ページを開いたという評価を受けた政治の名門家系出身であるパパンドレウ首相は、スウェーデン、英国で学び、ギリシャが軍政から民政に復帰した72年に帰国し、81年の総選挙で政界入りした。

しかし、首相になって掲げていた腐敗清算の改革は失敗し、財政赤字の削減よりも景気刺激が必要だとして進めた経済政策によって、国家全体に暗雲がたちこめた。結局、ギリシャを救済支援を受ける初のユーロ圏国家にしたパパンドレウ首相は、第2次救済策の国民投票問題まで起こし、ギリシャを欧州で最も「醜いアヒルの子」に転落させたという汚点を残すことになった。



taylor55@donga.com