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[オピニオン]孫正義氏の「オリエント特急」

[オピニオン]孫正義氏の「オリエント特急」

Posted June. 21, 2011 07:57,   

在日3世の企業家、孫正義ソフトバンク会長は、日本で最も成功した在日韓国人に挙げられる。米経済専門誌のフォーブス4月号は、孫会長の財産評価額が81億ドル(約8兆8000億ウォン)で、日本最高のセレブだと報道した。00年にはフォーブスが選ぶ「今年の企業家」に選ばれた。タイムとニューズウィークはいずれも1999年、孫会長を「今年のアジアの人物」に選定した。

◆1981年、24歳でソフトバンクを設立した孫会長は、日本財界の常識と秩序にこだわらない革新的な発想と破格の経営方式で会社を成長させた。日本の移動通信企業が米アップルのアイフォン導入を躊躇った08年、アイフォン独占供給権を獲得した。ソフトバンクが筆頭株主のヤフー・ジャパンは去年、最大のライバルであるグーグルの検索エンジンを導入した。今年3月、東日本大震災が発生した際、李錫采(イ・ソクチェ)KT会長と接触、合弁会社の設立に電撃合意した。

◆孫会長は、ソフトバンク創立30周年を迎え、昨日ソウルで行ったビジョン発表会で、「ソフトバンクが直接投資する世界各国の企業を、現在の800余社から30年後には5000社へ増やす」と語った。韓国、日本、中国などアジアのインターネットベンチャー企業の海外進出を支援する「オリエント特急プロジェクト」に着手した事実も公開した。ここ30年間の成果に甘んじることなく、新しいチャレンジを始めるというビジョンが伺える。ソフトバンクは韓国にソフトバンクベンチャーコリアなど2社の子会社を持つ。これら子会社を通じ127の韓国内ベンチャー企業に3000億ウォンを投資した。127社はソフトバンクの直接投資800社に含まれない。

◆孫会長は、「私は日本で生まれ育ち教育を受けたが、両親は2人とも韓国人だ。16歳の時から教育を受けたところは米国で、23代の先祖は中国で住んだこともあるというから、私のアイデンティティについて様々なことを考えさせられる」と語った。国籍は日本へ変わり、体には韓国人の血が流れているが、世界人として生きる運命を与えられたわけだ。孫会長が新しい挑戦でも、さらに大きな成果をあげることを期待する。同氏が歩んできた道に見習い、若者たちが冒険と挑戦を通じた前向きな生き方にさらに関心を持ってほしいとも思う。

権純活(クォン・スンファル)論説委員 shkwon@donga.com