安息年はユダヤ人の伝統に起源を置いている。エジプトを脱出し、乳と蜜の流れるカナンの土地に入る過程は、遊牧民族だったユダヤ人の農耕民族化を意味する。ユダヤ人の神エホバは、農耕社会の特徴をよく知らないユダヤ人に、カナンに入る前に、「7番目の年には、土地を耕したり種をまいてはいけない。そこで何か自然に育っても、あなたたち民の中で貧しい人々に与えなさい」と命じる。土地に休息を与え、荒廃を防ぐ知恵だった。同時に、遊牧社会の統合が農耕社会の貧富の格差で壊れることを心配した措置でもあった。
◆現代社会では、研究と再教育のための長期間の休暇を指すためにこの言葉が使われる。安息年がある代表的な機関が大学だ。米国の大学は、教授に自動的に安息年を与えない。継続して良い研究成果を出し、良質の研究計画書を提出した教授にだけ学長の権限で安息年を許可する。安息年の休暇を取った教授は、半年は給料の全額、半年は給料の半額を受け取るのが大半だ。
◆韓国の大学では、教授の大半が安息年の休暇を取る。学長直接選出制が導入されてからは、候補が争って教授全員の安息年実施を公約に掲げ、制度として定着した。教授全員が安息年の恩恵を受けるなら、どの大学でも教授7人に1人は安息年の休暇と取っている状況になる。韓国の大学は米国と違って、安息年でも教授に1年間の給料を支払う。大学が安息年に使う費用は少なくない。
◆韓国の大学では、安息年を研究年と呼ぶ。しかし、多くの教授は安息年の休暇に出かけ、研究よりもゴルフと旅行を楽しんでいると批判を受けている。安息年が1年でなければならない必要はないだろう。米国では、研究目的によって安息年(sabbatical year)や安息学期(sabbatical term)を与える。ドイツでは研究学期(Forschungssemester)と呼ぶが、1学期が原則だ。水原(スウォン)大学は、安息年を安息学期に変えるなどの予算削減の努力を通じて、この3年間、授業料を凍結した。授業料を引き下げるには国家の支援も必要だが、大学と教授も倹約しなければならない。
宋平仁(ソン・ピョンイン)論説委員 pisong@donga.com






