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中東砂漠に「韓国原発のルネサンス」が芽生える

中東砂漠に「韓国原発のルネサンス」が芽生える

Posted December. 27, 2010 10:22,   

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09年12月27日、大韓民国ははるか遠い熱砂の国中東から舞い込んだ朗報に歓声を上げた。韓国電力(韓電)のコンソーシアムが米国やフランス、日本の錚々たる会社と激しい競争を繰り広げた末、アラブ首長国連邦(UAE)原子力発電建設受注に成功したのだ。

それから1年が経った今、建国以来最大海外受注プロジェクトを成功裏に進めるための準備が、韓国とUAEとの間で盛んに行われている。

●本格的な工事に向けた基礎作業が盛ん

韓電は受注直後、UAE事業総括副社長の肩書きを作り、UAE原発事業団を新設した。事業団に所属している職員29人が、UAEの現地に派遣され、7月には工事現場の臨時事務所を立ち上げた。

韓電側は、「UAE原発工事は工事期間だけでも10年近くなる大型プロジェクトだ」とし、「投入人員が暮らす宿舎を建設し、本格的な工事に先立って、電気や通信、道路などのインフラ構築作業の準備を行っている」と説明した。UAEの首都アブダビから西側に270キロほど離れているブラカ地域に建設される4基の原発は、17年から20年にかけて1年ごとに完成される。

韓電は、陸上や海上敷地を巡るボーリング調査を完了し、最近、工事地域周辺に柵を設置することを終えた。本格的な工事開始を知らせる基礎掘削作業は12年4月から始まる。1年に1000人の人数が投入されることを皮切りに、工事が本格化する16年と17年には年間1万2000人余りの人員が投入される予定だ。UAE原発建設には、韓電の子会社のほかにも、斗山(トゥサン)重工業、現代(ヒョンデ)建設、三星(サムスン)物産などが参加する。韓国では10月から原発のコアである原子炉製作が始まっている。

●「気候も思ったより悪くない」

当初、UAE原発建設は、国内より高い地元の気温のため、難航が予想された。冷却水として使われる海水温度が、国内より7度程度高く、気温も高いため、冷却機器の容量も国内原発より大きく設計された。これについて、UAE現地に勤務している李フンジュUAE事業団部長は、「高い気温などの短所もあるが、雨がほとんど降らないメリットもある。夏は暑く、日中は休むことになるが、昼が長く、朝夕に追加作業を行うことができるため、工事期間が国内で同様の工事を行う時より短期間でできる」と話した。李部長は、「特に11月から2月にかけては、韓国の初夏と天気が似ているが、これは工事に最適の環境だ」と語った。

今年初頭までは砂原だったブラク地域は、現在は臨時宿舎やボーリング現場、柵などが建設され、それなりに工事現場の姿を整えつつある。

原発受注により、UAEでの韓国の認知度も大幅意上昇した。李部長は、「UAE受注をきっかけに、ここでの韓国を巡る認識が様変わりしている」と言い、「今は、空港入国審査場の職員らも韓国パスポートを見れば、『原発建設のため来たのか』と声をかけてくるほどだ」と伝えた。現在、UAEには、韓電職員や施工会社からの派遣人材、現地で採用した建設人員など1043人が働いている。



alwaysj@donga.com