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三星とグーグル、新携帯「ネクサスS」発表 アンドロイド2.3搭載

三星とグーグル、新携帯「ネクサスS」発表 アンドロイド2.3搭載

Posted December. 08, 2010 03:26,   

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うわさで持ちきりだったグーグルと三星(サムスン)電子の共同作品「ネクサス(Nexus)S」が初めて公開された。グーグルと三星電子は7日、アンドロイド運営体制(OS)最新バージョンの2.3(ジンジャーブレッド=Gingerbread)を搭載したスマートフォン「ネクサスS」を発表した。

グーグルのアンディ・ルービン副社長は、「ハードとソフト両方で三星と緊密に連携し、最新のアンドロイドフラットフォームを適用したネクサスSを共同開発した」と明らかにした。

グーグルは新しいOSを搭載し、他のスマートフォンメーカー各社には、一種の見本となる「レファランスフォン=Reference phone」(参考電話)を出すことになる。最初の作品である「ネクサスワン」は、台湾のHTCが作った。そのため、HTCは、「グーグルが選んだ会社」として認知度を高め、一躍スターになった。

しかし、グーグルの次の選択は三星電子だった。今回、ネクサスSを発売し、アンドロイド陣営の先頭走者としての存在感をはっきり示した三星電子は、ノキアに迫り、世界携帯電話市場のトップの座をうかがっている。

●ジンジャーブレッド搭載

ネクサスSの最大の特徴は、アンドロイドOSの最新バージョンである「ジンジャーブレッド」が搭載されたことだ。ジンジャーブレッドは、開発者らには、より簡単にゲームコンテンツを作らせ、様々なマルチメディア機能を支援すると言うのがグーグル側の主張だ。

ネクサスSには、4インチのスーパーアモレッドディスプレー、550万画素のカメラが搭載されている。人体工学的なカーブの形をしたデザインが適用され、サイズは横=63ミリ、縦=123.9ミリ、厚さ=10.88ミリ。

とくに近距離無線通信(NFC)チップを搭載し、NFCチップが入っているほかの機器とも情報を共有し、「コミュニケーション」ができる。アンドロイドフォンの「モデル」であるネクサスSにNFCチップが搭載され、今後、同機能は他のスマートフォンへと拡大される可能性が高まっている。

また、ゲームや増強現実を楽しむことができるように設計されている。「ジャイロスコープセンサー」は、ユーザーの3次元(3D)運動を感知する装置だ。上下左右を感知する従来のセンサーから一歩進んで、人の動きを立体的に感知する。任天堂の「ウィー」やアイフォン4などに搭載されている。また3Dグラフィックや高画質(HD)級画像支援など、強力なマルチメディア機能がある。

●スマートフォンのグローバル王者を狙う

「ナンバー2にはなりたくない」

グーグルの2度目の戦略スマートフォンの名前はなぜ、「ネクサス2」ではなく「ネクサスS」なのだろう。米情報技術(IT)専門誌「テククランチ」が訊ねたところ、三星電子の関係者はこう答えた。単なる「ネクサス2」の製造会社ではなく、グーグルの重要パートナーとして世界市場を目指すという狙いと受け止められる。

実際、三星電子がグーグルの戦略スマートフォンのパートナーになったのは、グーグルが三星を最も重要なパートナーとして認識していることを意味する。グーグルコリアの李源鎮(イ・ウォンジン)代表は、「アンドロイドを搭載したギャラクシーシリーズの成功に、本社が大きな感銘を受けた」と説明した。ギャラクシーSの成功を受け、韓国は現在、世界で最も早く成長するアンドロイドフォン市場になった。三星電子は今年第3四半期(7〜9月)、世界アンドロイドフォン市場で、トップのシェア(32%)を記録した。

また、三星電子は、スマートフォン市場で低価格モデル(自社のOS「バダ」=海=基盤)、プレミアムモデル(ギャラクシーS)の成功に続き、ネクサスSで、トップのノキアに迫る見通しだ。市場調査機関「ガートナー」が11月に発表した世界携帯電話市場のシェア調査によると、三星電子とノキアとのシェアの差は、09年第3四半期の17.1%ポイントから今年第3四半期は11%に縮まった。



kimhs@donga.com sanhkim@donga.com