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土地の補償を狙って植樹?

Posted November. 15, 2010 08:21,   

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北朝鮮が、寧辺(ヨンビョン)核施設に、実験用軽水炉1基を建設していると、日本の共同通信が13日、米国の核科学者ジークフリード・ヘッカー博士の発言として報じた。ヘッカー博士は同日、中国・北京で記者団に対して、「最近、北朝鮮を訪れ、発電容量2万5千〜3万キロワットの軽水炉を建設していると聞いた」と明らかにした。そして、「建設はまだ始まったばかりのようで完成までには数年かかりそうだ」と付け加えた。

これに先立ち、米国の科学国際安全保障研究所(ISIS)は9月末、衛星写真を根拠に、「寧辺核施設で新しい工事が行われている」と発表した。また、金泰栄(キム・テヨン)国防部長官は先月4日、国会国政監査で、「北朝鮮は、寧辺核施設の復元と施設の維持活動を続けている。第2原子炉地域の新築工事や大規模な掘土作業を進めている」と明らかにした。

北朝鮮が軽水炉を建設しているという言及は、初めてではない。昨年4月、国連安全保障理事会が、北朝鮮の長距離ロケット発射を非難する議長声明を出した直後、北朝鮮は寧辺核施設の無能力化作業を中断し、軽水炉の建設を検討すると明らかにした。また、昨年の2回目の核実験後、6月に国連安保理で対北朝鮮制裁決議が可決されると、北朝鮮は、「軽水炉建設を決定し、ウラン濃縮技術の開発が試験段階に入った」と主張した。

政府は、北朝鮮が実際に軽水炉を建設中なのかどうか、事実確認が必要だとしながらも、北朝鮮が核放棄ではなく核開発能力を高めるという信号を送ったことは、望ましくないと見ている。政府関係者は14日、「北朝鮮が、核能力を誇示する方法で韓国の関心を引こうとするなら、望ましい動きではない。北朝鮮が、非核化への誠意があるなら、このような方法を取ってはならない」と述べた。

専門家らも、北朝鮮がヘッカー博士を通じて軽水炉建設を外部に伝えたことは、対米、対南圧迫用カードだと分析した。外交安保研究院の尹徳敏(ユン・トクミン)教授は、「軽水炉の建設を言及したのは、対外交渉力を高めるためのカードであり、実質的に核開発能力を高めるための意図も含まれている」と分析した。

白承周(ペク・スンジュ)韓国国防研究院安保戦略研究センター長は、「北朝鮮は、平和的な核利用の権利を主張し、より多くの補償を得ようとするだろう。軽水炉建設の主張は、このための予備的措置だ。土地の補償を得るために、故意に木を植えることと同じ論理だ」と説明した。



will71@donga.com spear@donga.com