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ギャラクシータブVSアイパッド、「スマートの第2次大戦」

ギャラクシータブVSアイパッド、「スマートの第2次大戦」

Posted November. 05, 2010 07:57,   

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三星(サムスン)電子は、自社初のタブレットパソコン「ギャラクシータブ」を4日、メディアに公開し、8日から販売に入る。これを受け、先月、電波認証を終えたアップルのアイパッドと共に、お茶の間市場で激しい「スマート大戦」が繰り広げられる見込みだ。同日、申宗均(シン・ジョンギュン)モバイル事業部社長は、「ギャラクシータブは、技術革命の努力により誕生した新しい文化コードで、7インチの広い画面で、本や新聞、雑誌、映画、ゲーム、ソーシャルネットワークサービス(SNS)などの豊富なコンテンツを楽しむことのできる『スーパーメディアデバイスだ』」と定義した。

●アイパッドとの明白な差別化

三星は異例的に、ミュージカル形式の製品説明会を行い、携帯性などの様々な機能を特に強調した。それぞれのライフスタイルを持つ30代前半の男性主人公らが、地下鉄や図書館、レストランなどを行き来しながら、ギャラクシータブを有効に活用できる状況を、ドラマ形式で示したのだ。これを通じ三星が投げかけたメッセージは、「どこでも気軽に、生活と密着したサービスを楽しむことができる」ことだった。

実際、ギャラクシータブの基本仕様をアイパッドと比較すれば、このような特性がよく現れている。ギャラクシータブは、7インチの超薄型トランジスター液晶表示装置(TFT−LCD)を採用し、縦横の長さがそれぞれ190.1ミリと120.45ミリで、9.7インチのIPS—LCDを取り付けたアイパッド(縦=242.8ミリ、横=189.7ミリ)より小さい。記者がギャラクシータブを直接手にしてみると、一般成人男性なら誰もが、片手で握ることのできる大きさだった。着ていた背広の内ポケットにもすっぽり入った。重さも同様に、部品の中で最も重いディスプレーのサイズが小さく、アイパッド(680グラム)より軽い386グラム。ディスプレー業界では、片手で握って、無理なく使える電子機器の重さを500グラム前後と見ている。

これを受け、移動する際、バスや地下鉄内でギャラクシータブを使い小説などを読むのには、不便さはたいしてなさそうだ。しかし、バージョンの大きい新聞や雑誌、図表を多く使った論文などを読むときは、画面が大きいアイパッドのほうが、より楽だった。つまり、外回りの多いサラリーマンならギャラクシータブが、主に室内で新聞や本を読みたければアイパッドのほうが、より適しているといえる。

これと関連し、最近、英広告会社「クーパーマーフィーウェブ」が、アイパッドのユーザー1034人を対象に行ったアンケート調査によると、回答者の62%が、「外出の際はアイパッドをあまり携帯しない」と回答した。また、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営者(CEO)は3日(現地時間)、米サンフランシスコで開かれたモバイル戦略発表会で、アイパッド向けフェイスブックのアプリを作らない理由を尋ねられ、「アイパッドはモバイル製品ではない」と語る場面もあった。

●アップルのアプリストアの牙城を乗り越え

タブレットパソコンの中核ともいえるコンテンツの面で、ギャラクシータブは、韓国人の趣向に適したアプリケーション(アプリ)の開発に、力を入れた形跡がはっきりしている。これと関連し、三星は当初、先月ギャラクシータブを国内で発売する計画だったが、韓国型アプリの強化に向け、発売時期を遅らせたことがある。これを受け、今回の行事では、三星がアップルに比べ脆弱なアプリ基盤の限界を克服するため、どのような専用アプリをギャラクシータブに取り込むかが、注目を集めた。現在、アップルのアプリストアには25万件に上るアプリが掲載されているが、ギャラクシータブが使用するアンドロイドマーケットは、十数万件に止まっている。

これについて三星は、国内新聞や図書、雑誌、漫画などを一つのカテゴリーにまとめた「リーダースハブ」と、中高校生向け教育サイトの動画講義、1000件あまりを聞くことができる「スマートエデュ」、3次元(3D)画面の「アイナビ3Dナビゲーション」など、韓国人向けに特化された専用アプリを作った。特に、ほとんどの車のカーナビ製品の画面サイズが7インチであることに目をつけ、ギャラクシータブに事前に搭載したアイナビカーナビは、発表会場でよい反応を得た。直接使ってみた結果、自動車ガラスやダッシュボードに取り付けるにはやや大きいアイパッドとは異なり、ギャラクシータブは大きさや重さが適当で、従来のカーナビに十分代替に値する。三星もこれを考慮し、会場前に展示用車を用意し、その中に自動車向け取り付け台に設置したギャラクシータブを披露した。

一方、ユーザー環境(UI)やコンテンツなどで、ギャラクシーSとの差別性がはっきりしないという指摘も一部から出た。同日、会場を訪れた一般消費者は、「ギャラクシータブを直接使ってみたら、デザインなどでは現在使っているギャラクシーSを拡大させたように気がする」と答えた。

ギャラクシータブは電話機能があり、携帯電話の購入時のように通信会社の代理店で購入できる。まだ、SKテレコムの補助金政策が決まっておらず、価格は未定だ。



sukim@donga.com sanhkim@donga.com