Go to contents

世中ナモ旅行の千信一会長、検察が拘束捜査方針

世中ナモ旅行の千信一会長、検察が拘束捜査方針

Posted October. 29, 2010 08:05,   

한국어

ソウル中央地検特捜1部(李東烈部長)は、40億余ウォン台の金品授受の疑惑が持たれている世中(セジュン)ナモ旅行の千信一(チョン・シンイル)会長(67・写真)に対し、逮捕令状を請求することに内部方針を決めたことが、28日分かった。検察は、現在日本に滞在している千会長が帰国し次第、被疑者として取り調べた上、特殊経済犯罪加重処罰法上の斡旋収賄などの容疑で、逮捕令状を請求する計画だという。

千会長は08年を前後に、大宇(デウ)造船海洋の協力会社であるイムチョン工業の代表、イ・スウ被告(54、拘束起訴)から、金融機関の融資斡旋などの請託と共に現金や商品券、ソウル城北洞(ソンブクドン)の「石博物館」の工事に無償提供された鉄筋など、合わせて約40億ウォンの金品を受け取った容疑が検察に握られている状態だ。

検察は、千会長がイ被告から不正な請託と共に受け取った不法資金が、約40億ウォンで規模が大きい上、正当な理由なしに検察の出頭要求に応じなかった点などから、事案が重大で、証拠隠滅と逃走の恐れがあるだけに、逮捕令状の請求が避けられないと見ている。

検察は、千会長の容疑を裏付ける証拠補強のため、28日、ソウル中区太平路(チュング・テピョンロ)の三星(サムスン)生命ビル19階にある世中ナモ旅行本社と、ソウル瑞草区瑞草洞(ソチョグ・ソチョドン)にある経営コンサルティング系列会社「世中アイアンドシー」の事務室に対し、電撃的な家宅捜索を行った。検察官や捜査員ら約10人を千会長の事務室や付属室に送り、千会長が使用したコンピューターの本体や各種会計資料などを確保し、分析に取り組んでいる。

千会長は、イムチョン工業に対する家宅捜索など、捜査が本格化した直後の8月19日、ビジネス上の出張や椎間板ヘルニア治療の名目で日本へ出国した後、米ハワイを経て、現在日本に滞在しているとされている。

検察は9月末、間接的なルートで千会長に帰国して取調べを受けることを要請するなど、2度にわたって検察出頭を要求したが、千会長は帰国しないまま、事実上出頭要求を拒否した。



jefflee@donga.com