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競走車も主人公、轟音に夢中になったらいつの間にかマニアへ

競走車も主人公、轟音に夢中になったらいつの間にかマニアへ

Posted October. 22, 2010 08:22,   

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モータースポーツが活性化していない国内の状況で、世界最高の自動車競走大会のF1グランプリは、相変わらず一般の人には馴染みが薄い。F1についてよく分からない点を質問と解答で紹介する。

Q:F1大会は面白くなさそうだ。韓国人ドライバーもいないじゃないか。

A:その通りだ。記者も07年マレーシア・セパン競技場でF1大会に初めて接してこんなスポーツもあるのかと思った。競技場では最高時速320キロ前後で走る車に、誰が乗ったのか、誰が勝っているのかも分からなかった。しかし、F1というスポーツは人間だけでなく、競走をする車も主人公だ。先端科学の集約体の車両を通じて、それぞれのチームが競う「科学対決」だ。競走車を「マシーン」と呼ぶ理由である。車について知れば知るほど楽しみも倍増する。エンジンの轟音にも病みつきになる。

Q:車両1台の価格が韓国ウォンで100億ウォンだと聞いた。話にならない。

A:F1車両は量産品でないため、100億ウォンは推定価格だ。大量生産されれば、もちろん安くなるだろうが、F1は数十人の専門技術者が、専ら1台のために1年中研究を重ねて送り出すものなので、そのような天文学的な価格になるのだ。

Q:先端科学の結晶体というが、例を挙げるとすれば。

A:現在、F1車両のエンジン排気量は2.4Lだが、同じエンジン排気量の一般車が最高180馬力の力を出すのに対し、750馬力の力を出す。F1車両の分当たりのエンジン回転数(RPM)は1万8000まで上がる。一言で「怪物」である。車1台に150個のセンサーが付いており、ステアリング角度、ブレーキ圧力、エンジンの回転数、記憶、速度、振動、高熱など、性能をアップさせるためのデータを収集する。これを通じて得られるデータが1年間約2TB(テラバイト)でDVD5000枚の分量だ。

Q:F1ドライバーは世界に24人しかいないと聞いた。運転がそれほど厳しいか。

A:彼らに与えられる運転免許証を「スーパーライセンス」と言う。ハンドルから違う。数多くのボタンが付いており、走行中にドライバーはボタンを押して燃料配合比を変え、ブレーキの性能を調整する。0.1秒でも早く走るために、車体の前面に付けられている翼の角度まで変える。だから、競走する2時間の間、F1ドライバーは頭を早く回転させなければならない。2時間で体重が4キロ近く減るとも言われる。

Q:F1の素人は競走で何を重点的に見ればいいか。

A:予選記録を先に調べ、ピットストップ(走行中、チームの本部に戻ってきてタイヤを入れ替える場所)での競争に注目し、旗の信号を理解し、チーム別スポンサーを調べ、どのタイヤを使うかを見守ればいい。しかし、何よりF1の轟音に夢中になり、その恐ろしい速度を体験してみるのが先だ。そうすれば新しい関心が次から次へと沸いてくるだろう。



kimsk@donga.com