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作戦計画に「中国介入条項」の追加問題、韓米でズレ

作戦計画に「中国介入条項」の追加問題、韓米でズレ

Posted October. 06, 2010 07:57,   

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8日、米ワシントンで開かれる韓米年次安保協議会(SCM)を控え、韓国と米国の軍当局が北朝鮮の急変事態に備えた作戦計画(作計)5029に「中国介入の条項」を追加する問題を巡り、韓米間で意見の相違があることが明らかになった。北朝鮮で急変事態となり、中国が介入した場合を想定した中国介入条項は、現在、作計5029の補足文で定められている。

韓国軍関係者は5日、「SCMで、作計5029に関する協議が行われる予定だ。韓国側は現在、補足文に記載されている中国介入条項を作計の本文に入れるよう要求したが、米国側は、敢えてそうする必要があるのか、と否定的な態度を示したと聞いている」と話した。

このような意見の相違は、北朝鮮の急変事態で起こりうるあらゆる可能性に対して、韓国が積極的に備えるべきだと主張しているのとは異なり、米国は不要に中国を刺激する必要がないという態度を示していることから来ているものと見られる。作計は機密であるため、中国介入条項の具体的な内容は確認されていない。

同関係者は、「作計5029は、既に概念計画のレベルを越え、作計として存在しており、北朝鮮の急変事態の類型をさらに細分化し、修正・補完している」とし、「SCMでこのような内容を協議する」と付け加えた。作計5029が想定する急変事態の類型は、△核やミサイル、生物化学兵器など大量破壊兵器(WMD)の流出、△北朝鮮の政権交代、△クーデターなどによる内戦状況、△北朝鮮内の韓国人人質発生の事態、△大規模な脱北事態、△大規模な自然災害——の6種。

韓米両国は最近、北朝鮮の急変事態に備え、議論を活発に進めている。両国の政府当局者は、先月も米西部のある米軍基地で、北朝鮮の急変事態に備えた対応策について、踏み込んだ議論を行ったという。特に、両国は、来年実施する多様な連合訓練を北朝鮮の急変事態に焦点を合わせ、実施する模様だ。

軍関係者は、「在韓米軍側がより積極的だ。来年実施する訓練は、ほとんど急変事態に備えた訓練と受け止めてもいい」と話した。



mhpark@donga.com