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「テナガダコやタコの頭を安心して食べてください」 食薬庁が安全を確認

「テナガダコやタコの頭を安心して食べてください」 食薬庁が安全を確認

Posted October. 01, 2010 07:03,   

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「1週間に内臓の入った頭を含め、テナガダコ2匹を食べても安全です」

食品医薬品安全庁(食薬庁)が最近、テナガダコの内臓(頭)からカドミウムが、基準値の最高15倍まで検出されたというソウル市の発表を受け、テナガダコやタコ、ワタリガニ、ズワイガニなど196件を収集し、鉛やカドミウムの含量を調査した結果、全て安全だったと30日、明らかにした。孫文基(ソン・ムンギ)食品安全局長は、「体重が55キロの成人基準で、1週間に内臓を含めたテナガダコ2匹やワタリガニ3匹、ズワイガニ2分の1匹を一生食べても、危害は無い」と主張し、「内臓を含めない場合は、1週間平均でテナガダコ55匹、ワタリガニ18匹、ズワイガニは8匹まで食べても大丈夫だ」と話した。

食薬庁は今回の調査で、重金属の危険性の有無を巡り、暫定週間摂取許容量(PTWI)と比較して評価した。PTWIとは、体重が55キロの成人が一生摂取しても人体に無害な1週間の許容摂取量。カドミウムの場合、1キロ=7マイクログラム(1マイクログラムは100万分の1グラム)と、PTWI比カドミウムの検出量が100%を超えなければ、食べても危険性はないと見ている。

食薬庁による調査の結果、内臓を含めたテナガダコはカドミウムが1.48%、鉛は0.06%と、安全な水準だった。

食薬庁は、ソウル市と異なる結論を出したことについて、「ソウル市は内臓に限定しカドミウムの調査を行い、その数値を、内臓1キロを摂取した時に出るカドミウム容量(ppm)と発表したためだ」と主張し、「ソウル市は、テナガダコの内臓のカドミウムが、1キロ当たり29.3ミリグラムに達し、基準値の2ミリグラムを15倍も上回っていると主張したが、実際のテナガダコの内臓は、1匹=15グラムに過ぎず、66匹を食べてこそ29.3ミリグラムに達する」と明らかにした。また、PTWIで換算すると、カドミウムの基準は、55キロの人の場合は0.38だが、29.3ミリグラムをPTWIで換算すると、0.31であり、基準値を下回るという。

食品医薬品安全評価院・危害分析研究課の李ヒョミン課長は、「ソウル市の資料は、国内の食習慣上、軟体類の内臓の重金属調査も必要だ、ということを気付かせたことに意義がある」と述べ、「しかし、食べ物が体に悪いと主張するためには、数字を単純比較せず、全体的に評価すべきだ」と話した。

金ソンチャン・ソウル市農水産物安全チーム長は、「テナガダコの内臓部位のカドミウム量について、ソウル市は1キロ当たり、食薬庁は1匹当たりと発表し、食薬庁の数値がソウル市と同じかどうかは分からない」と言い、「ソウル市は、テナガダコの内臓部分が基準値(内臓を除いた部位の現在の基準は2.0ppm以下)を超過しており、内臓は除去してから食べた方がよいという意見だ」と述べた。



likeday@donga.com