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[オピニオン]親北朝鮮勢力の世襲論評

Posted September. 30, 2010 03:03,   

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北朝鮮を擁護する機会があれば、まるで報道官にでもなったかのように、北朝鮮の主張をオウムのように繰り返した韓国社会の親北朝鮮勢力が、2日間、息を殺したように静かだ。金正日(キム・ジョンイル)後継体制の構築に対する様々な説が溢れかえり、3代世襲が公式化されたにもかかわらず、沈黙を守ることはどのような意味なのか。支持するということなのか、北朝鮮の指令を待っているのか、これまでの親北朝鮮活動を恥ずべきだという意味なのか、その心中は知る由もない。ジョンウン氏の大将昇格と党中央軍事委副委員長の任命は、彼らにも重要な関心事だろうが、公式の論評やホームページの掲示も一切ない。

◆一部の野党は不明瞭な論評を出した。趙泳澤(チョ・ヨンテク)民主党報道担当は、「民主主義を信奉する韓国としては、常識的に理解し難い」と述べた。しかし、「このような時ほど、交流や協力による(北朝鮮の)開放を促進させていくことが近道だ」と主張した。北朝鮮の先軍独裁世襲には鞭を持つ発言はない。進歩新党の金ジョンチョル報道担当は、「韓国国民の普遍的感情や、現代民主主義の一般的精神とはかなり距離があることは事実だ」としながらも、「3大権力継承の措置が口実となって、南北関係が硬直することがあってはならない」と述べた。民主労働党は沈黙を守った。

◆ネットメディアでは多くのユーザーが、「なぜ親北朝鮮勢力は発言しないのか」と怒りを露にした。あるユーザーは、柳明桓(ユ・ミョンファン)前外交通商部長官の娘の縁故採用について、遠回しに「世紀の縁故採用」と皮肉った。あるユーザーは、「北朝鮮の狂ったショーを見て、ろうそくを持つ人はなぜいないのか」と非難した。別のユーザーは、「20代の若造が人民軍大将とは、子どもの兵丁遊びもこれより幼稚ではない。同族としてこの上なく恥ずかしく悲しい」と嘆いた。

◆親北朝鮮勢力らは、天安(チョンアン)艦沈没事件の調査結果をめぐり、あらゆる疑惑を膨らませ、北朝鮮の肩を持った。北朝鮮に行き、「李明博(イ・ミョンバク)大統領こそ天安艦事件で犠牲になった命の、殺人の元凶だ」とし、金総書記を称賛して帰ってきたハン・サンリョル牧師は、刑務所で何を考えているのだろうか。ハン牧師の弁護団は、数日前の1審公判で「北朝鮮は反国家団体ではない」と強弁し、国家保安法違反容疑を否定した。韓国の住民たちに対して、ジョンウン氏の宣伝および支持活動を強化せよ、との指示がいつ下されるのか、親北朝鮮勢力の動きを見れば、知ることができるだろう。

陸貞洙(ユク・ジョンス)論説委員 sooya@donga.com