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プロで終わらない、その次もある…優等生サッカー部ソン・ジュンソプの夢

プロで終わらない、その次もある…優等生サッカー部ソン・ジュンソプの夢

Posted September. 15, 2010 07:46,   

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純粋なアマチュアであるソウル大学サッカー部のソン・ジュンソプ(20=体育教育学科3年)。彼は学業をこなしながら夢を蹴る。1991年、李ヒョンソク(当時現代ホランイ、蔚山現代の前身)以降、脈が途絶えていたソウル大学出身のプロ選手になることが目標だ。

●豪州へサッカー留学

ソウル市内の葛峴(カルヒョン)小学校4年のときサッカーに出会ったソン・ジュンソプは2002年、豪州のブリズバンへサッカー留学した。「金判根(キム・パングン)サッカー教室」(申台龍(シン・テヨン)サッカー教室の前身)のメンバーで1年先輩の奇誠庸(キ・ソンヨン)は4年後、国内に復帰して光州の錦湖(クムホ)高校を経て、FCソウルに入団。今は国家代表として活躍し、スコットランド・プレミアリーグでプレーしている。

「悩みも多かった。学業とサッカーを並行しようと豪州を選んだのだが、一緒にボールを蹴っていた選手たちが韓国に帰ってから、心が動揺した。しかしサッカーだけをするよりはもっと多くの可能性を発見するために豪州に残った」

ソンは高校(ジョン・ポール・カレッジ)まで豪州で終えた。そして07年のソウル大学随時募集に合格し、体育教育学科に08年学番で入学。

「最初は一緒に練習をしていた奇誠庸さんやキム・ジュヨン(慶南)がうらやましかった。自分もそこでプレーできたはずなのに、と。しかし時間が経ってからは、自分の夢を達成できるという確信が生まれた」

●Uリーグで試合感覚磨く

ソンは、今学期に他の学生たち(18単位)より少ない15単位の授業を受ける。授業を受けてリポートを提出して、試験を受けながら練習までこなさなければならないため、負担を軽くしようとした。テスト期間と大会が重なるときは30分しか寝れずに試合に出ることもある。

毎日練習している他校選手たちとの競争で負けたくないからだ。しかし、ソンは「自分の気持ち次第」と自信を隠さない。豪州で6年間学んだ基本技に加え、毎日個人トレーニング(ウェイト、補足練習)をしている。この頃、ソンにとってU(大学)リーグは大きな力になっている。

「かつて、トーナメント大会で行われていたときは、うまくても組別リーグの3試合にしか出れなかった。1年にうまく行って5、6試合でプレーできた。しかし今は年間20試合を越える。試合感覚を磨くのに大変助かっている」

ソウル大学のカン・シンウ監督(MBC解説委員)は、「ソン・ジュンソプは基本技が充実している。それにまじめでフィジカルコンタクトにも積極的だ。プレーにも余裕が漲る。ウェイトトレーニングでさらにパワーアップさせて、プロで1、2年リーグを経験すれば、競争力は十分ある」と評価した。

183センチ、78キロの高い身体能力のソンは、9日開幕したUリーグで中央DFで出場し、強豪の鮮文(ソンムン)大学を相手に1−0勝利に大きく貢献した。ソウル大学としては6年ぶりの勝利だ。

●さらに高みを目指す

ソン・ジュンソプは、今年初めからサッカー韓国代表のフィジカルトレーナーであるレイモンド・ベルハイエン氏の通訳をしている。代表チームの海外キャンプやW杯南アフリカ大会にも同行した。W杯の大会運営も直接目の当たりにし、各界各層の関係者とも直接会って体で覚えた。そこで学んだ代表チームの練習プログラムをチームの練習に適用することにした。

第一の目標はプロ挑戦。しかし、そこで満足しない。学業にも励み、さらなる夢に向かって突っ走るつもりだ。サッカー指導者、サッカー行政家、大学教授、スポーツマーケッティング専門家、サッカー専門記者など…。勉強とともに、さらに多くの可能性に挑戦できることが幸せに思える。



yjongk@donga.com