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19歳のチ・ドンウォンに「ポスト朴主永」の香り

19歳のチ・ドンウォンに「ポスト朴主永」の香り

Posted September. 01, 2010 02:59,   

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「朴主永(パク・ジュヨン)に代わる最前方のFWが足りない。若い有望株を育てなければならない」

サッカー韓国代表の趙広来(チョ・グァンレ)監督が、イランとの親善試合(7日、ソウルワールドカップ競技場)に出場する代表メンバーを発表する際に口にした言葉だ。先月、ナイジェリアとの親善試合に先立ってチ・ドンウォン(19=全南)を抜擢し、「ポスト朴主永」の可能性を匂わせた趙監督は、今度はオランダで活躍中のソク・ヒョンジュン(19=アヤクス)を呼び戻し、次世代ストライカーの試験台に乗せた。

●ポスト朴主永1順位、チ・ドンウォン

14年のサッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会で、代表チームのストライカー1順位は、誰が何と言おうと朴主永(25=モナコ)だ。4年後も20代である上、経験、才能、資質など全ての面で、彼に代わるFWはまだ見えてこない。

しかし、朴主永にばかり頼るのは心細い。怪我をしたり、スランプになった場合、ストライカーのブランクは、代表チームに致命的な痛手になりかねない。実際、南アフリカ大会で朴主永がヒジを痛めた時、代表チームには緊張が走った。幸い、試合出場には支障がなく、ほっとしたものの、この時からポスト朴主永の発掘は、選択ではなく義務になった。趙監督は、「相手に応じた柔軟な戦術を練るためにも、ストライカーの発掘が急がれる」と話した。

であれば、誰が朴主永に代わることができるだろうか。東亜(トンア)日報はサッカー専門家15人(Kリーグ監督=6人、スカウト=6人、サッカー解説委員=3人。専門家別で2人ずつ選び、1位に2点、2位に1点で計算し合算)を対象にアンケートを実施し、国内派の中でポスト朴主永候補を調べた。

専門家から最も高く評価された選手は、今季、強力な新人王候補として挙げられているチ・ドンウォン(17)。パク・ギョンフン済州(チェジュ)監督は、「位置の選定が良く、年齢のわりにゴール前でも落ち着いている」と褒めた。崔淳鎬(チェ・スンホ)江原(カンウォン)監督も、「長身(187センチ)だが、体がとても柔軟だ。誠実さも高く買いたい」と話した。イ・ピョンジェ全南スカウトは、柔軟なボールタッチと半拍子速いシュートをチ・ドンウォンの長所と挙げた。ただ、DFの後ろへ突っ込む動きや守備力などは、まだ補完しなければならない部分として指摘した。

●海外の有望株にも期待

李昇烈(イ・スンヨル、21=ソウル)と辛泳録(シン・ヨンロク、23=水原)は、それぞれ9点と、その後を次いだ。李昇烈の最大の持ち味はやはりスピード。金鎬坤(キム・ホゴン)蔚山(ウルサン)監督は、「瞬間的なスピードは朴主永をしのぐ。個人技もよく、最近は自信も付いて勢いに乗っている」と話した。辛泳録の場合、パワーが抜群という評価。パク・チャンヒョン浦項(ポハン)監督は、「もみ合いと活動量は世界トップクラスだ」とし、「元々才能のある選手だが、最近、サッカーに目覚めた」と話した。

仁川(インチョン)ユナイテッドの「キラー」ユ・ビョンス(22)は6点で4位。ファン・ドゥクハ水原スカウトは、「90分間、ずっと攻めのドリブルと思い切ったプレーで相手のDFを苦しめる。シュートのタイミングも早い」と高く評価した。その他、強力なシュートが目立つ金東燦(キム・ドンチャン、24=慶南)が3点、生まれつきゴール感覚で有名な金泳厚(キム・ヨンフ、27=江原)が1点で後を次いだ。

多くの情報がなく、今回の調査対象からは外されたが、ソク・ヒョンジュンやソン・フンミン(ハンブルク)ら海外派の有望株も期待できる候補だ。専門家らは、「潜在的な評価で、海外派は国内派より比較優位にいるのが事実だ」と口を揃えた。ただし、「少なくても、W杯1、2年前には、所属チームで主力としてプレーするほど継続的に試合感覚を維持し、Aマッチの経験も積んでこそ、海外派のプレミアムが付くだろう」という前提をつけた。



niceshin@donga.com