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[オピニオン]烙印

Posted August. 25, 2010 09:03,   

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ソ連のスターリンと中国の毛沢東は、歴史上最も多くの人々を死に追いやった独裁者に挙げられる。ユダヤ人を虐殺したナチス・ドイツのヒトラーも彼らに匹敵する。カンボジアを「キリング・フィールド」にしたポル・ポトや北朝鮮を生き地獄に転落させた金日成(キム・イルソン)、金正日(キム・ジョンイル)親子も含まれる。彼ら反倫理独裁者は、罪のない人に「人民の敵」、「祖国の敵」と烙印を押し、強制収容所に閉じ込めて殺した。

◆金正日集団は、韓国政府と大統領を「ファッショ的逆賊徒党」、「ファッショ的極右独裁政権」であると烙印を押した。ムッソリーニやヒットラーのような全体主義ファシズムの歴史と理論を見ると、韓国の軍事政府は権威主義体制ではあったが、ファシズムとはほど遠い。政治的民主化の後の韓国は言うまでもない。にもかかわらず、北朝鮮が「時代遅れのレコード」をかけ続けるのは、典型的な烙印の手法だ。もっとも、韓国社会の理念的混乱を見るなら、北朝鮮がそのような攻勢が通じると信じるのは無理もない。

◆右派市民団体の正しい社会市民会議は、「現政権が任期の折返し地点に達するまで、政策の本質を議論するどころか、国民に伝えることすらできない理由は、煽動性が強い用語を一部の勢力に使用されたことによる副作用のためだ」と分析した。「徒労経済」、「『死』大河川事業」、「金持ち減税」、「貴族学校」、「営利病院」といった言葉が代表的だ。偽の煽動と暴力デモに厳正に対処し、北朝鮮政権より住民の人権を重視しようと強調すれば、「親日勢力」、「保守極右勢力」に追い込むのも似ている。コン・ビョンホ博士は、「歴史的に左派の特技の一つは、攻撃対象を極右に決めつけ、強い烙印を押すことだ」と話す。

◆今日、5年任期の折返し地点を回る李明博(イ・ミョンバク)政府は、一部勢力に烙印を押され、騒々しくなることが多かった。政策を推進する際、正当な批判は受け入れなければならない。しかし、大韓民国の体制や政権打倒の考えを政策批判で包装する煽動攻勢には、断固として対抗するのが責任ある政府だ。米国の作家ロバート・グリーンは、「敵が勝手にあなたのイメージを作ることを放っておくことは、彼らに有利な道徳的高地を与えるようなものだ。相手の行動に不平を言わず、敵の偽善を暴露し、戦いに勝たなければならない」と強調した。

権純活(クォン・スンファル)論説委員 shkwon@donga.com