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早くて柔軟な朴主永、現代サッカーの「模範キラー」

早くて柔軟な朴主永、現代サッカーの「模範キラー」

Posted July. 20, 2010 07:58,   

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「900万ポンド(約167億ウォン)で買いたい。十分それほどの価値がある選手だ」

サッカーのワールドカップ(W杯)南アフリカ大会の最中だった5日、アイルランドのスタープレーヤー出身の解説者アンディ・タウンセンドは、英国のあるW杯特別番組に出演してこのように話した。サッカー専門サイトのゴールドッドコムは、18日、W杯で活躍した選手の中で、費用対比効果的なスター11人を選び、攻撃手のポストに彼の名前を載せた。

「サッカー天才」朴主永(パク・ジュヨン=ASモナコ)の話だ。南ア共W杯を契機に彼の株が暴騰している。既にイングランド・プレミアリーグの5つの球団が彼のスカウトに関心があるという外信の報道があった。予想年俸も凄い。08年夏、ソウルからモナコへ移籍する当時もらった200万ユーロ(約32億ウォン)の3倍を越えるレベルだ。

●メインキーワードは「柔軟性とスピード」

まだ具体的な動きはないものの、移籍説が取りざたされていること自体が朴主永の変わった位置づけを雄弁する。果たして欧州の名門球団は彼のどのようなところに魅了されたのだろうか。プロサッカー8つの球団のスカウトからその理由を確認することができた。

スカウトらが最も高く評価した部分は、他ならぬ柔軟性。1人当たり3つの項目を選んだ後、1位3点、2位2点、3位1点ずつ与えて合算した点数で柔軟性は14点を得た。ファン・ドクハスカウト(水原)は、「朴主永が高校生の時から見ているが、柔軟性と弾力がアフリカ選手に劣らなかった。車範根(チャ・ボムグン)元監督も朴主永がプレーしていた時代のソウルを相手する当時、『柔軟に身体を返す朴主永の身動きを防ぐのは本当に難しい』と苦情を吐露した」と伝えた。

2番目に高い点数を付けられた部分は瞬間スピード(11点)。イ・ビョングンスカウト(慶南)は、「通常、スカウトが攻撃手を評価する際、瞬間スピードとボールコントロールを真っ先に見る。朴主永はスピードを生かしながらボールコントロールができる稀に見る攻撃手だ」と評価した。ナム・チャンフンスカウト(浦項)も、「圧迫が厳しい現代サッカーで攻撃手が生き残れる2つの条件はスピードと柔軟性だ」とし、「朴主永はこの2つを持ち合わせた、数十年に一度出るか出ないかの選手だ」と強調した。

●「銑鉄の身」に進化

サッカー知能(7点)、ゴール決定力(6点)、位置選定(5点)が後を次いだ。イ・ピョンジェスカウト(全南)は、「サッカー知能は生まれつきの部分が多い。サッカー知能を一般知能に換算したら、朴主永は150が越えるだろう」と説明した。

ボールコントロール(2点)、ヘディング力(2点)、創意力(1点)に点数を与えたスカウトもいた。代表チームの中央DF趙容亨(チョ・ヨンヒョン=済州)は、W杯が終わった後、「朴主永が相手の長身DFを前に置いても制空権で押されなかった。激しいもみ合いも上手だった」と驚きを示した。スカウトも朴主永がフランスリーグで活躍して一番変わった点としてもみ合いとヘディング力を挙げた。スカウトのナムさんは、「体格が大きくてもみ合いに長けている欧州の選手らを相手にしながら、自ら生き残れる方法を身につけたようだ。一時は『フ〜』と吹いたら飛ばれそうだったが、今は銑鉄の身になった」と感嘆した。



niceshin@donga.com