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「年内にさらなる利上げ」 韓銀の利引き上げ受け、専門家ら予想

「年内にさらなる利上げ」 韓銀の利引き上げ受け、専門家ら予想

Posted July. 10, 2010 08:19,   

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韓国銀行(韓銀)が9日、急きょ基準金利の引き上に踏み切ると、金融市場では、今回の金利引き上げの背景よりは、年内にさらなる引き上げが行われるかどうかに関心が集まっている。

韓国銀行の金仲秀(キム・ジュンス)総裁は同日、金融通貨委員会会議の直後に行った記者会見の中で、「金融緩和の基調を変えたわけではない」としながらも、「潜在成長率の見合う利息率を尋ねられたら、2%や2.25%ではないかも知れない」と語り、追加の金利引き上げの可能性を仄めかした。

専門家らは、年内に0.25%ポイントを追加で引き上げるのを、既成事実として受け止めている。韓銀が同日、基準金利に引き上げに踏み切る前から、下半期は0.50%ポイントひきあげられるだろうというのが、専門家らの大方の見方だった。ただ、8月から金利を引き上げるだろうと言う予想に反し、引き上げ時期が7月へと繰り上げられ、引き上げ幅はさらに大きくなりかねないと言う見方も出ている。

三星(サムスン)証券の崔碩元(チェ・ソクウォン)債権分析チーム長は、「予想より基準金利は早く引き上げられたことを受け、引き上げのテンポも早まり、下半期に追加で0.50%ポイント引き上げる可能性がある」と見込んだ。

しかし、年内の追加金利の引き上げは容易ではないだろうという反論もある。世界経済は各国の財政緊縮や南欧の財政危機などの影響で、二番底(景気回復後の再度の低迷)に陥るだろうと言う懸念が常に存在し、急激な金利の引き上げに踏み切る場合、国内不動産価格が急落しかねないからだ。

今回の基準金利の電撃的な引き上げを巡り、金融市場ではいち早く対応するためには不可欠だったと、概ね認める様子だ。

しかし、金総裁は、「依然、世界経済は回復の勢いを見せている」と主張し、対外的変数よりは、国内変数にさらに重点をおいた。実際の経済成長率と物価上昇率が金通委の予想値を上回ったのが、金利引き上げの決定的な要因となったというのが、韓銀内外の見方だ。

第1四半期の経済成長率は8.1%へと高騰したのに続き、第2四半期も7%を超え、年率では6%に迫るだろうと韓銀は見込んだ。これは韓銀の予測値(5.2%)はもとより、政府の目標値(5.8%)を上回るものだ。上半期の消費者物価も昨年同期より2.7%上昇し、当初の予測値(2.5%)より高かった。



cha@donga.com