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[社説]4河川事業巡る朴知事の所信と丁代表の政治闘争

[社説]4河川事業巡る朴知事の所信と丁代表の政治闘争

Posted June. 09, 2010 07:52,   

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朴鉂瑩(パク・ジュンヨン)全羅南道(チョルラナムド)知事は、「4河川事業は政治闘争であり、栄山江(ヨンサンガン)は地域の懸案事業だ。栄山江を政治論理によって無視してはならない」と述べた。朴知事が「04年と06年に栄山江の整備事業をしようとした時に反対した人はいなかった」と語った言葉は、主要4河川事業に反対する政治性を証言する良心宣言だ。朴知事は、4河川事業の全面中止や計画の修正を求める一部の市・道知事当選者と連帯する考えはないという所信を明らかにした。農業用水路も使用できないほどの栄山江の水質を国庫の支援で改善するという朴知事の意志は確固たるものに見える。

しかし、丁世均(チョン・セギュン)民主党代表は8日、「(朴知事は)誤って判断したようだ。治水事業には反対しないが、4河川事業の阻止を政治的な問題と考えるのは誤りだ」と批判した。丁代表は、「国家的に幅広く、4河川事業は絶対に容認しないというのが国民的要求だ」と主張した。朴知事だけでなく全羅南道が選挙区の数人の民主党議員も栄山江事業を支持している状況下で、「国民的要求」と主張するのは、説得力の欠ける政治的レトリックだ。

野党候補が広域自治体首長に当選したからといって、4河川事業の中止を求める世論が確認されたと主張するのも強引だ。朴知事は今回の選挙で、栄山江事業を計画どおり実施すると明らかにし、68.3%の支持で3度目の当選に成功した。慶尚南道(キョンサンナムド)の場合、広域自治体首長当選者は無所属だが、基礎自治体首長当選者18人のうち与党ハンナラ党は11人だ。江原道(カンウォンド)は、広域自治体首長当選者は民主党だが、基礎自治体首長18人のうちハンナラ党は10人だ。4河川事業に反対するハンナラ党支持者もおり、賛成する民主党支持者もいる。地方選挙を4河川事業の賛否投票と考えてはならない。河川法は、国家河川である4河川に対する保全管理は国家の責務であり、地方自治体は、国家の施策によって必要な措置を行い、所轄区域の特性に合った計画を樹立し、施行しなければならないと、権限を明確に分けている。

4河川事業は、年末までに全体事業の60%が完了する。一部野党や宗教界、社会団体は、4河川事業を環境破壊に追い込んでいるが、廃水が流れる巨大な下水道のような河川をそのままにすることこそ環境破壊であり、住民生活の質も落とす。まさに朴知事は、現地の住民の意見を代弁しているのだ。

政府も、多少速度を調整してでも、事業の推進の方法が一方的だという批判に柔軟に対応し、しゅんせつ土を農地に積んで放置するなど、一部地域での工事の副作用を解消する努力をしなければならない。