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李大統領、護国英霊の胸像の前で、決然とした意志表明

李大統領、護国英霊の胸像の前で、決然とした意志表明

Posted May. 25, 2010 08:04,   

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24日、国民向け談話を発表した李明博(イ・ミョンバク)大統領は終始、決然とした表情だった。李大統領は同日午前10時、護国英霊の胸像21体が左右に置かれているソウル龍山(ヨンサン)戦争記念館・護国展示室の廊下を一人で歩き、マイクが用意されている壇上に現れた。赤色系のネクタイに紺色のスーツ姿の李大統領は、感情をあまり見せないまま、硬い表情で落ち着いた姿勢で談話文を読み上げた。

しかし、「北朝鮮当局には厳重に促す」というくだりでは、両手の指を組み合わせ、断固たる意志を仄めかした。「天安(チョンアン)艦の46人の勇士の名前も、ここに永遠に刻む」と語るときは、声を低め、悲痛な心情を表現した。

談話の発表場所として、当初は天安艦が置かれている平沢(ピョンテク)第2艦隊司令部も検討されたという。しかし、戦争記念館は護国英霊を称える意味と共に、平和への意志も盛り込まれているところだということで、ここに決まったという。今年が韓国戦争60周年の節目の年であることも考慮された。李大統領が、「(北朝鮮は)わが国民が一日の仕事を終え、安らかに眠っていたその時に、韓半島の平和を真っ二つに砕いた」と指摘したことも、1950年の日曜日未明に勃発した韓国戦争の記憶と交差させたものと見られる。

李大統領は同日朝までも、談話文を何度も修正した。冒頭の「韓半島の情勢は、重大な転換点を迎えている」という発言は、李大統領が直接追加したという。「乳幼児への支援は、維持するつもりだ」という文章も、李大統領が追加したという。南北間交易や交流を中止するものの、人道的支援の扉は完全に閉ざさないという決断を、李大統領が直接下したのだ。

李大統領は談話文の発表終了後、国軍戦死者の名碑を見て回り、国連軍の名碑上に刻まれている文章を示しながら、「大変よい文章だ」と2、3度口にした。文の内容は、「全く知らない国、一度も会ったことのない国民を守るべきという指示に応じた息子、娘らに敬意を表します」となっている。米ワシントンの韓国戦争記念公園にも、同様の内容の文章が刻まれている。



koh@donga.com