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検察と警察、「天安艦3大デマ」の捜査に着手

検察と警察、「天安艦3大デマ」の捜査に着手

Posted May. 25, 2010 08:04,   

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「北朝鮮の魚雷で天安艦が沈没したという発表は、政府の自作自演だ」

「天安(チョナン)艦沈没は、米海軍の仕業だ。隠蔽するために、北朝鮮は濡れ衣を着せられた」

ダウム、アゴラなどネット掲示板で広がっているネットユーザーらの主張だ。20日、政府の天安艦沈没原因の発表後、ネットを中心にこのような「デマ」が広がっており、検察と警察が捜査に着手した。

警察庁は24日、「ポータルサイトのネット掲示板やブログに、天安艦事件関連の虚偽事実、デマが深刻なレベルで広がっている。公益性を侵害するケースが多く、虚偽事実を流布したネットユーザーを集中的に捜査している」と明らかにした。捜査対象は、△天安艦沈没は、政府の自作自演、△南北間戦争の勃発、△6・2地方選挙への利用といったデマを継続し、掲示板に書き込んだり、ブログやツイッターなど無作為に広めているケースだ。

同日、京畿(キョンギ)地方警察庁サイバー犯罪捜査隊は、3月から最近まで、ネット掲示板に、「米海軍と李明博(イ・ミョンバク)大統領が、口裏を合わせ、天安艦を爆破させた」という主張を8回も書き込んだチェ某氏(40・無職)を在宅で立件した。

検察も、「天安艦沈没関連のデマ流布を厳しく取り締まれ」という最高検察庁の指示により、本格的な捜査に入った。現在、ソウル中央地検公安1部(李鎮漢部長)は、金泰栄(キム・テヨン)国防部長官と李相宜(イ・サンウィ)合同参謀議長が、朴善源(パク・ソンウォン)元大統領統一外交安保戦略秘書官(47)を名誉毀損容疑で告訴した事件を捜査中だ。朴元秘書官は先月22日、MBCラジオの番組に出演し、「韓国政府が持っており、国民に公開していない資料を米国が持っている」と政府の隠蔽疑惑を取り上げた。また、公安1部は、「天安艦座礁説」を提起し、海軍から名誉毀損容疑で告訴されたシン・サンチョル軍民合同調査団委員の事件も、捜査に着手した。

検察と警察が、デマの取り締まりに乗り出したことは、社会全般に広がった天安艦関連の主張が個人の意見陳述レベルを越え、陰謀説を広めるなど、政府発表さらには韓国政府の信頼そのものを全面否定しているためだ。

実際、ダウム、アゴラの掲示板に書き込まれた「北朝鮮魚雷の攻撃発表が、政府の捏造と考える理由」という文章には、「証拠物として公開された魚雷の部品の中心軸が完全すぎる。国防部が事件の原因を明らかにすることは、組織暴力団による殺人事件を捜査しろ、ということと同じだ」と書かれている。このほかに、「海軍の倉庫に保管されていた魚雷の中に『1番』と書かれたものを天安艦沈没の海域付近に落とし、後で回収した」「地方選挙を控え、保守層の票を集結するための自作自演」「韓国の艦隊の演習中に発生した誤爆」などの書き込みが広がっている。あるネットユーザーは、「有性マジックを塩水につけるテスト」という書き込みで、「鋼鉄にマジックで塗り、塩水噴霧試験機に入れたところ、3時間で文字が消えた」とし、政府発表が捏造だと主張した。

警察庁関係者は、「故意に虚偽事実を流布した20〜30人を捜査している。ただ、政府発表で、不十分だった部分や疑惑がある部分について、個人の意見や論理を陳述する程度は、捜査対象に含まれない」と明らかにした。



zozo@donga.com