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スマートフォンの悪質ウィルス、韓国で初めて被害例

スマートフォンの悪質ウィルス、韓国で初めて被害例

Posted April. 23, 2010 02:24,   

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韓国で初めてスマートフォンの悪質ウィルスに感染よる被害が発生した。この悪質ウィルスに感染すれば、使用者が気づかないうちに自動的に国際電話をかけることになる。

放送通信委員会(放通委)は22日、ウィンドウズ・モバイル・オペレーティングシステム(OS)を使っているスマートフォンから、英国発の悪質ウィルス「ドレッドダイヤル(TredDial)」による被害が13日に初めて発生したと明らかにした。

現在、韓国国内でウィンドウズ・モバイルOSを使うスマートフォンは、三星(サムスン)電子の「オム二ア」シリーズとLG電子の「210」シリーズ。ソニー・エリクソンの「XPERIAX1」などだ。

韓国インターネット振興院(KISA)は、国内の通信会社から悪質ウィルスに感染した可能性があるという報告を受け、国内のスマートフォン加入者162万人余りの通話明細を確認している。その結果、155件の電話発信被害例を発見した。ドミニカ共和国とソマリアなどに電話をかけたことが明らかになったが、電話料金は実際に課されていない。

KISA侵害事故対応団のシム・ウォンテ団長は、「電話をかけたが、通話中だったり、機器内で遮断されたりするなど、『仕掛け』の跡だけを確認した」と説明した。

放通委は、ゲームのアプリケーションである「3次元(3D)アンチ・テロリスト・アクション」と動画関連プログラムである「コーデックパック」をスマートフォンにダウンロードする過程で感染したと明らかにした。現在、これらのプログラムは削除されている。セキュリティ専門業者の安哲秀(アン・チョルス)研究所は、「V3モバイル」ワクチンプログラムをアップデートし、無料で配布している。

専門家らは昨年7月の「ディーディーオーエス(DDoS=分散サービス妨害)」攻撃事件以降、国内でもスマートフォンがサイバーテロの攻撃対象になるだろうと警告している。海外では、04年にノキアのスマートフォンから悪質ウィルスが最初に発見されて以来、最近まで約600件のスマートフォンの悪質ウィルスが登場した。

政府は、「スマートフォン情報保護官民合同対応班」を立ち上げ、悪質ウィルスに対する監視活動を持続的に行う計画だと明らかにした。

KISAの関係者は、「アプリケーション・ストアの『アップストア(App Store)』を通じて悪質ウィルスの感染を水際で防ぐため、最初から悪質ウィルスが含まれているアプリケーションは載せないようにするセキュリティプログラムの開発を韓国の通信会社と協議している」話した。



bsism@donga.com