天安(チョンアム)艦の艦体引揚げ作業が気象悪化で全面的に中断された。88水中開発、海洋開発工事、ユソン水中開発工事など、引揚げ作業に参加した民間会社は、「事件海域に強い風が吹き、波が高くて小型クレーンやバージ船、引き船などを全て大青島(テチョンド)へ避航させた」と6日発表した。
同日、白翎島(ペクリョンド)海域の潮流速度は0.5ノット(秒速0.25メートル)まで落ちたが、瞬間最大風速が35ノット(秒速18メートル)に達するほど風が強かった。波も1.5〜2.5メートルと高かった。民間会社は同日、それぞれ艦首と艦尾のところで海底地形や艦隊の探索に乗り出す計画だった。大型クレーンや艦体を連結するため、鉄のロープが入る掘削地点なども把握する予定だった。海洋開発工事のチョン・ジュンソン代表(55)は、「事前調査作業は今のところ10%ぐらい進んだ」とし、「とりあえず大青島へ避航して装備を点検しながら、天気がよくなることを待っている」と話した。民間会社は本格的な引揚げ作業に取り組むためには、さらに2〜3回事前調査が必要と見ている。
7日からは潮汐の干満差が一番小さい時期が始まるので、引揚げ作業に弾みが付くと期待されていたが、相変わらず天気はよくないと見られる。気象庁は7日午前まで事件海域に秒速10〜14メートルの強い風が吹き、波も2〜3メートルと高いと予報した。海軍の関係者は、「波と風が静まる7日午後ぐらいにやっと引揚げ作業が再開される見通しだ」と話した。88水中開発関係者は、「期日が差し迫っているので、天気がよくなれば、いつでも出航できるように万全の準備を整えている」と説明した。
一方、引揚げ作業の際、天安艦に搭載されている武器の爆発可能性について、国防部の元泰載(ウォン・テジェ)報道官は、「天安艦の船体内の武器が爆発する可能性は全くない。二重、三重の装置が施されているため、別途の解体作業なしにそのまま引き揚げる予定だ」と述べた。
hparks@donga.com