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[社説]グリーン経済ビジョン、達成しなければならない

[社説]グリーン経済ビジョン、達成しなければならない

Posted January. 05, 2010 09:25,   

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李明博(イ・ミョンバク)大統領は、今年の国政演説で、「金融危機で触発された世界的な経済危機と気候変動による地球環境の危機が、新秩序を要請している」とし、低炭素グリーン成長で気候変動に先制的かつ根源的に対応すると明らかにした。また、李大統領は、「グリーン成長は韓国のビジョンであり、韓国のビジョンが世界のビジョンになるようにしなければならない」と強調した。経済と環境の二兎を捕らえるため、グリーン成長戦略の先導国家を作ろうという提案であり、このために最大限のリーダーシップを発揮するということだ。

韓国は過去に産業化により、「漢江(ハンガン)の奇跡」を成し遂げた。それなら、グリーン経済で新たな奇跡を作ることもできるのではないか。韓国人の挑戦する精神、知恵、底力を結集すれば、21世紀のグリーン経済時代の先発国家に生まれ変われると信じる。

グリーン経済への挑戦は、選択でなく必須だ。グローバル経済と気候変動など世界秩序の改編が、韓国の変化を求めている。気候変動防止に参加しない国に対する保護主義の台頭とともに、非関税貿易の障壁も高まっている。韓国がグリーン成長を急がなければ、地球的な責任を疎かにするだけでなく、産業や輸出競争力を喪失することになる。反対に、この危機をうまく活用すれば、21世紀の新経済の中心に立つことができる。

経済的側面でも、温室効果ガスの低減分野市場は、気候変動対応のレベルを越え、新成長動力に浮上している。国際専門機関の分析によると、太陽光、風力、バイオエネルギーなど再生可能エネルギー市場の規模は、07年の758億ドルから18年には3151億ドルに、炭素市場は08年の1263億ドルから10年には1500億ドルに成長すると展望されている。知識経済部と韓国銀行は、韓国の再生可能エネルギー産業の雇用誘発効果が、07年の2万5441人から20年には94万4993人に急増すると見込んだ。電気自動車とハイブリッドカーの技術開発の速度により、世界の自動車市場の版図も変わるだろう。

今や韓国がすることは、宣言的な次元を越え、政策とグリーン生活などの具体的な実践で、グリーン成長のビジョンを達成することだ。幸い、昨年末、グリーン成長を制度的に後押しする低炭素グリーン成長法が与野党合意で国会を通過した。低炭素産業であり、韓国の技術力の結集体と言える原子力発電所をアラブ首長国連邦で受注し、グリーン成長の大きな糸口をつかんだ。環境分野で、韓国の競争力を示したのだ。

しかし、グリーン成長は、国民認識とライフスタイルの転換なくしては難しい。李大統領が4日、大雪で閣議に遅刻した長官らに、「普段から地下鉄に乗ってみなさい」と話した。グリーン大国は生活様式を変えてこそ実現できる。