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[オピニオン]中国の高速鉄道

Posted December. 28, 2009 08:57,   

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1869年5月10日に開通した米大陸横断鉄道には、中国人の血と汗が染み込んでいる。カリフォルニア州サクラメントから東に行く鉄道の建設会社は、労働力難に苦しみ、1895年2月、中国人を雇用し始めた。「万里の長城をつくった民族」という点が考慮された。当時、カリフォルニアには、ゴールドラッシュのために移住した中国人が多かった。約1万2000人の中国人が最悪の難コースであるシエラネバダ山脈を通過する鉄道建設に投入された。建設中に死亡した中国人だけで1200人を越えた。

◆中国は、グローバル金融危機に直面した昨年、高速鉄道の建設を加速させた。2020年までに約2900億ドルを投じて高速鉄道を120キロメートルから1万6000キロメートルに伸ばす計画だ。今年11月までに鉄道に投じた予算は、昨年同期より80.7%増えた。2012年に完工する北京〜上海間高速鉄道には、揚子江の三峡ダムより多くの資金が投じられる。高速鉄道への過剰投資のため、住民への福祉と生活改善の予算が減り、多くの中国人は所得水準が低いため、「貴族列車」といわれる高速鉄道を利用できず、国の財政危機を招く恐れがあるという指摘もある。

◆武漢〜広州1069キロメートル区間で26日に試験運行された高速鉄道が、史上最高速度の時速394.2キロメートルを記録した。従来の鉄道で10時間かかる距離を2時間46分で走破するのだから、中国大陸がますます狭くなる。中国は、数年内に北京〜香港間も高速鉄道で結び、現在約27時間かかるのを8時間代に減らし、香港も1日生活圏にするという野心的な計画も持っている。

◆中国は、高速鉄道の車両の製作には、ドイツ、カナダ、日本などを参加させたが、路盤の工事は外国に開放せず、中国建設会社が独占している。韓国は、04年に高速鉄道時代を迎え、4日に湖南(ホナム)高速鉄道起工式も行った。最高運行速度が350キロメートルの韓国型高速鉄道「KTX13」も開発した。しかし、高速鉄道の建設や車両輸出の実績はない。韓国鉄道施設公団が、武漢〜広州高速鉄道の一部区間の路盤工事の監理に参加しただけだ。グリーン成長時代にますます大きくなる世界の高速鉄道建設市場を攻略する方法を多角的に模索する時だ。

権順澤(クォン・スンテク)論説委員 maypole@donga.com