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国家公務員試験で「韓国史試験2級」が必須に

国家公務員試験で「韓国史試験2級」が必須に

Posted December. 17, 2009 09:31,   

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2012年から、国史が行政、外務公務員の国家公務員採用試験科目に復活する。06年に試験科目から外されて以来、6年ぶりだ。

16日、行政安全部(行安部)は、公務員採用試験科目から国史が外されて以降、公職者が基本的に備えるべき国家観と歴史意識が不足しているのではないかという指摘を受け、このように決定したと明らかにした。このため、行安部は、「公務員採用試験令」を改正し、2012年から受験者に「韓国史能力検定試験」2級以上の認証書の提出を義務づける計画だ。

行安部側は、「2級以上なら、歴史知識と洞察力を備えていると判断できる。このレベルなら、政策決定の際の問題を解決する時、歴史意識と洞察力を発揮できるだろう」と説明した。

現在の韓国史能力検定試験は、国史編纂委員会の主管で、年2回実施されている。行安部は、受験者の便宜を図るため、国史編纂委員会に2011年には3回、2012年には4回施行するよう要請する方針だ。また、試験の成績の有効期間を3年に定め、2級以上の成績を受けた受験者が3年間試験を受けなくてもいいようにする計画だ。同試験の1、2級は最上位ランクで、大学専攻水準を要求している。

行安部関係者は、「単なる成績優秀者よりも、韓国史や奉仕精神、倫理意識など、公職者が備えるべき素養を身につけた人材を選抜するよう採用案を強化していく」と語った。

しかし、学界からは、まだ不十分だという反応が出ている。高麗(コリョ)大学韓国史学科の趙鏢(チョ・グァン)教授は、「なかった頃に比べれば改善されたが、最低限の国史の知識を評価する試験で、韓国を代表する外交官と公職者を選抜することは無理だ。国史を別途試験科目に定め、高級公職者の国家アイデンティティと歴史意識を高めなければならない」と指摘した。

一方、行安部は、来年から行政、外務公務員の採用試験1次試験の公職適格性評価(PSAT)と7、9級公務員を選抜する筆記試験時間を増やす計画だ。現在の公務員採用試験は、3つの領域別に80分ずつ行われているが、来年から10分増え、領域別で90分間となる。7級の試験は、現行の120分から140分に20分増える。9級試験は85分から100分に調整された。



argus@donga.com