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特級ホテルイベント、1ヵ月間売れたのは4部屋

特級ホテルイベント、1ヵ月間売れたのは4部屋

Posted December. 03, 2009 07:41,   

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ソウル市と韓国観光公社が、ソウル市内の特急ホテル5つと提携して1ヵ月間、国内外の観光客を対象にホテルのパッケージ商品を販売したが、売れたのはわずか4部屋だった。見せ掛け行政、お手柄目当ての行政がもたらした結果との批判が上がっている。

ソウル市は、今年9月26日から11月25日までを「ソウル観光グランドセール」期間に設定し、観光客を呼び込むため各種文化公演の観覧や買い物をPRし、割引クーポンを発行した。とくに11月には、ソウルの特級ホテルからパッケージ商品を提供受け、韓国観光公社とともに販売広報を実施した。このイベントにはグランドアンバサダー・ソウル、リッツカールトン・ソウル、新羅(シルラ)ホテル、オークウッド・プレミア・コエックスセンター、インペリアル・パレスなどソウル市内の5つの有名特級ホテルが参加した。

2日、ホテル業界によると、「ソウル観光グランドセール」のために別枠で企画したパッケージ商品5つのホテルの中で、グランド・アンバサダーとインペリアル・パレスで2部屋ずつ計4部屋だけが売れた。ホテル側が用意したパッケージ商品は、ホテルによって違うが、普通1泊2日に2〜4人室用の部屋と朝食、フィットネスセンター利用券、公演観覧券(ナンタ、ビーボーイ公演など)、免税店割引券などが提供され、30万〜80万ウォン水準だった。

ソウル市や韓国観光公社と関係なく、グランド・アンバサダーが独自販売した「アンバサダーパッケージ」は2ヵ月間350部屋が売れた。インペリアル・パレスの「ラブリー・ジュエリーパッケージ」は、1ヵ月半で200の商品が売れた。通常、特級ホテルがパッケージ商品を販売すれば、最大で数千から少なくとも100部屋以上が売れるのと比較しても悲惨な実績だ。

ホテル関係者は、「ソウル市と韓国観光公社の広報があまりにも足りなかった」と指摘した。ホテルからパッケージ商品の委託を受けてホームページに掲載すること以外には、広報戦略が全くなかったという。別のホテル関係者は、「イベント開始のわずか1週間前に参加への連絡を受け、売れるようなパッケージの組み合わせができなかった」と打ち明けた。

ソウル市と観光公社が専門性を欠いたままパッケージ商品の構成に関与したと批判する声も上がっている。例えば、「リムジンサービス」などは価格対比の満足度が低いため、ホテルのパッケージ商品からは外している傾向にあるのだが、両機関が組み込むことを求めたという。

ある特級ホテルの関係者は、「5つの特級ホテルが集まっておきながら、1ヵ月間でパッケージ商品を4個だけ売ったと言えば、世界の笑い種になる」と話した。2010年の韓国訪問の年を控えて、李明博(イ・ミョンバク)大統領が直々に「観光産業競争力強化会議」を主催するなど、政府を挙げて観光産業の育成に取り組んでいるが、まだ現場の行政は追いつかない格好だ。

ソウル市の関係者は、「ソウルグランドセールのイベントの中で、観光客たちに割引クーポンを発行し、買い物や公演観覧の際の割引特典を提供したのは成功的だった」と言い、「ホテルのパッケージは今年初めての試みだったので、来年からは問題点を補足したい」と話した。



kky@donga.com