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日米は伝統重視、韓国は「面白さ」に主眼 韓日米プロ野球の始球式

日米は伝統重視、韓国は「面白さ」に主眼 韓日米プロ野球の始球式

Posted November. 12, 2009 09:14,   

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韓国・日本・米国のプロ野球チャンピオンシリーズが、揃って閉幕した。秋の饗宴と呼ばれるチャンピオンシリーズは、迫力あふれる試合そのものも見事だが、試合開始前の有名人の始球を見るのも楽しみだ。

今年、韓日米3国のチャンピオンシリーズの始球者は、まちまちだった。先月24日、起亜(キア)タイガーズが、12年ぶりの優勝を果たした韓国シリーズの始球者は、芸能人ずくめだった。第1〜7戦の始球者は、パク・シヨン、チェ・ヨン、コン・ヒョジン、キム・ナムジュ、チェ・ガンヒ、チャン・ドンゴン、イ・ボヨン。野球とはあまり縁がないが、人気スターを招待し、ファンに喜んでもらおうとした意図が濃い。7人の中で、第6戦のチャン・ドンゴンを除いた6人が女性芸能人だったのは、野球ファンに若い男性が多い点を考慮してのことのようだ。

先月28日、米ニューヨーク・ヤンキースタジアムで行われたワールドシリーズ第1戦を観戦したファンは、胸が一杯になる感動を覚えたに違いない。ヤンキースが生んだ伝説的な捕手ヨギ・ベラさんが、ファーストレディーのミシェル・オバマ夫人と副大統領夫人のジル・バイデン夫人に助けられ、マウンドに上がった。しかし、始球の主人公は別に居た。ミシェル夫人は、イラク戦の交戦中に右腕を失った参戦勇士に、ボールを渡した。軍服姿のトニー・オディエルノ予備役大尉は、始球で愛国心を盛り上げる役割を果たすに十分だった。

第2戦では1990年代末、スランプに陥っていたヤンキースを復活させ、ワールドシリーズ3連覇をけん引した「ヤンキースの精神的な柱」ポール・オニールが主人公だった。フィラデルフィア・フィリーズのホーム球場であるシチズンバンクパークで行われた第3戦では、1989年まで17年間このチームでプレーし、名誉の殿堂入りを果たしたマイク・シュミットが始球式を行った。米国は、かつてチームの全盛期をけん引した「往年の看板スターの選手」を始球者にする伝統がある。

先月31日、札幌ドームで行われた読売ジャイアンツと日本ハム・ファイターズによる日本シリーズ第1戦では、日本ハムのジュニアチームの投手・渡辺幹理君が始球式を努めた。第2戦では、来年公開予定の野球映画「僕たちのプレイボール」で、日本ハムのエース・ダルビッシュ有の子ども時代を演じる小原裕貴君がマウンドに上がった。同日、ダルビッシュは、先発投手として登板し、勝利した。読売のホーム球場の東京ドームで行われた第3戦では、ジョージ・ブッシュ前大統領が登場した。ブッシュ前大統領は、個人的に親しい小泉純一郎元首相、ホームラン王の王貞治元読売監督らが見守る中、読売のユニホームを着て、始球式を行った。野球マニアのブッシュ元大統領は、一時、テキサス・レンジャーズの球団主だった。

このように日本は、野球と縁のある始球者を立て、さまざまなイベントを好むようだが、時々、大物の政治家が始球式を務めたりもする。第4戦からは、始球式なしにすぐ試合に入った。

韓国野球委員会(KBO)の関係者は、「国内のプロ野球は歴史が浅く、米国の大リーグのように始球式を行う『往年の看板スター』があまり多くない。これからは、多様な分野から始球者を選定する方針だ」と述べた。



jkmas@donga.com teawon-ha@donga.com