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米専門家グループ「北朝鮮核問題の解決には中国の役割が重要」

米専門家グループ「北朝鮮核問題の解決には中国の役割が重要」

Posted July. 16, 2009 08:28,   

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米国で、北朝鮮問題の解決の唯一の代案と考えられているのは、「中国カード」だ。頑なで好戦的な行動パターンを見せる北朝鮮を説得し、対話のテーベルにつかせることができる国は、中国である。このため、北朝鮮問題解決の唯一の方法は、米国が中国を動かせるかどうかにかかっているというのが、「中国カード」の核心だ。

14日、米ワシントンにある保守系シンクタンクのケイトー研究所では、「北朝鮮問題解決に向けた中国の役割」というタイトルのセミナーが開かれた。中国と北朝鮮問題を主に扱ってきたセミナー出席者たちは、中国の北朝鮮に対する影響力がどの程度であり、米国が中国を動かして、北朝鮮問題を解決できる力量と意志があるのかという点で、多少意見が交錯した。しかし、中国を米国の考えどおりに動かすには、多くの外交努力と経済コストが必要だという点で、大方意見が一致した。また、中国が努力しても、北朝鮮が現在、権力継承などの体制整備の手続きを踏んでいるうえ、核保有に対する軍部の意志が強く、容易には交渉のテーブルに戻らないという見方が多かった。

ケイトー研究所のダグ・バンドウ上級研究員は、「北朝鮮の崩壊に対する中国の憂慮を米国政府が取り除くことが重要だ」と指摘した。バンドウ研究員は、「北朝鮮の崩壊時に中国に流入する難民にかかるコストを米国が分担する用意があることを明確にする必要がある。韓国と日本の賛同も中国を安心させるうえで役立つだろう」と述べた。そして、「北朝鮮が崩壊すればどんなことが起こり、誰が何をし、秩序は誰が維持するのかについて、論議を始めなければならない」と力説した。

同研究所のテッド・カーペンター副所長(国防・外交政策担当)は、「6者協議による外交的解決のほかに、北朝鮮の体制変更という『プランB』を考慮する時だ。駆け引きにかかるコストが適切なら、中国は北朝鮮の体制転覆シナリオを考慮できるだろう」と主張した。さらに、「中国は、少なくとも米国政府が在韓米軍の駐留を終わらせ、韓国との軍事同盟を徐々に弱める形態を要求する可能性が高い」と見通した。

米議会調査局(CRS)のレリー・ニクシー博士は、「平壌(ピョンヤン)とテヘランをつなぐ航空便を通じて、科学者や技術者、北朝鮮のミサイルおよびミサイル部品、技術設計図が運搬されている。意味ある対北朝鮮制裁のためには、金融制裁のほかに北朝鮮とイランの航空便の運航を中止させる中国の行動が必須だ」と主張した。ニクシー博士は、「イランやシリア、ミャンマーが最近、北朝鮮の主要顧客になっており、特にイランの比重が大きい。中国は、北朝鮮〜イラン航空便に給油を提供してはならない」と強調した。



triplets@donga.com