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00年以降、分配より貧困問題が深刻化 KDIが分析

00年以降、分配より貧困問題が深刻化 KDIが分析

Posted July. 14, 2009 09:13,   

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00年以降、韓国は貧富の格差が広がる速度よりさらに速いスピードで、貧困層が増加していることが分かった。これを受け、韓国社会では分配より貧困がさらに深刻な問題として、浮上するという分析が出ている。

韓国開発研究院(KDI)のユ・ギョンジュン先任研究委員は13日、「貧困の変化の推移や要因を巡る分析」と題した報告書で、00年以降、韓国の都市世帯の相対貧困率は、所得不平等の度合いを表すジニ係数より、一際速いスピードで上昇したと明らかにした。同氏は、「通常、相対貧困率と所得不平等とは同様に変化するものの、韓国を含めた日本やスペインなどでは、相対貧困率が驚くほどの速さで上昇している」と語った。

相対貧困率とは、全世帯の所得を順位付けする際、真ん中に位置する世帯の所得(中位所得)の半分以下の世帯の割合を意味する。08年の場合、中位所得(月354万ウォン)の半分(月177万ウォン)以下を収入の世帯は、全世帯の14.3%に達した。

ユ先任研究委員は、「経済協力開発機構(OECD)の平均より一際高い相対貧困率は、韓国の貧困層が、経済成長の恩恵を受けていないことを意味する」とし、「前政権では分配問題の解決を政策目標として掲げたが、事実上、失敗に終わったと思う」と語った。

相対貧困率は、通貨危機直後の1999年=12.8%でピークに達し、00年は一時下落したが、再び上昇し、06年〜08年は14%を上回っている。所得不平等も同様に、1999年にピーク(0.323)となり、00年に減少(0.299)したが、最近まで緩やかなスピードで上がっている。昨年の所得不平等は0.321だった。



lovesong@donga.com