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新疆ウイグル自治区、夜はひと気のないゴーストタウン

新疆ウイグル自治区、夜はひと気のないゴーストタウン

Posted July. 11, 2009 03:00,   

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「夜には人気がなく、ゴーストタウンのようだ」

「電話やインターネットが使えず、不安だった」

大規模な流血事態が発生した中国新疆ウイグル自治区一帯を観光した後、10日午前8時、大韓航空884便で仁川(インチョン)国際空港に到着した約130人の韓国人観光客は、疲労と安堵感が交錯した様子だった。彼らは、2日と6日に仁川空港を出発して、ウルムチ空港に到着した後、トゥルファン(吐魯番)やクムル(哈密)、敦煌、カシュガル(喀什)からシルクロードや遺跡地などを見物した団体観光客が大半だった。

彼らは当時、ウルムチ市内から離れた郊外は従来の平穏を維持しており、観光地を見物するのに不便は感じなかったと口をそろえて言った。しかし、ウルムチの中心街には、銃を持った武装警官隊や軍人が配置され、電話やインターネットが遮断されたため、かなりの期間、韓国に帰ることは難しいのではないかと不安で震えたと伝えた。

2日から、観光客16人を引率してシルクロードを観光してきたシンウ・グローバルメッセ旅行社の金ジソク理事は、「9日から、一部の商店や官公署が営業を始めるなど、過激な暴動は減っているようだ。身の安全を心配したが、何もなく帰国できて幸いだ」と話した。

しかし、彼は、「7日夜から通行禁止が始まったウルムチで宿泊する時は、緊張して心配した。特に、最初に暴動が起こった人民広場には、8日夜に数千人の漢族が集まり、銃を持った武装警官隊に歓呼する姿を目撃した」と伝えた。

大学院生約10人とともにシルクロードを旅行した後、9日にウルムチ入りしたという韓国学中央研究院の李ジョンチョル教授は、「9日午後、ウルムチ市内にある韓国レストランの向かいで、漢族とウイグル族が争う事件が起こり、武装警官隊が連行したという話を聞いた。まだ、ウルムチ市内は安全ではない」と話した。彼は、「ウルムチの治安が不安で、市内の市場や博物館などを見物する日程を取り消して、帰国の飛行機に乗った」と付け加えた。

同日帰国した50代半ばの観光客の金某さんは、「7日から装甲車と軍用トラックが、ウルムチ市内のあちこちに次々に配置され、武装警官隊が小・中学校で野営する姿を見た。戦地のムードとそのものだった。強硬鎮圧によって、ウイグル族は流血事態に対して言葉を控えているが、差別に抗議する少数民族を鎮圧した中国政府に反感を持っているようだった」と説明した。

しかし、ウルムチから李教授とともに帰国した台湾人留学生の董文君さんは、別の見方を示した。彼は、「9日、ウルムチ郊外のあるレストランで、約20人の漢族とウイグル族が、一緒に食事をしている姿を見た。彼らは一つのテーブルに座っていたわけではないが、衝突はなかった」と話した。



kchwang@donga.com jjj@donga.com