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「平穏が必要」ハメネイ氏、デモの自制を促す

「平穏が必要」ハメネイ氏、デモの自制を促す

Posted June. 20, 2009 09:46,   

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イランの大統領選挙の結果に抗議する大規模な糾弾デモが連日続き、イランの神政体制は1979年のイスラム革命以来最大の危機を迎えている。イラン事態が日増しに悪化されることを受け、デモから7日目の19日、イランの最高統治権者であるアヤトラ・アリ・ハメネイ最高指導者が全面に乗り出した。

AP通信やCNN放送によると、ハメネイ最高指導者は同日、テヘラン大学で開かれた金曜礼拝に出席し、「(国民が)扇動されれば、正しい道は見つけられない」とし、「いまや、イランは平穏が必要だ」と、デモの自制を訴えた。全国に生中継された同日の礼拝には、、マームド・アフマディネジャド大統領も出席した。大統領選挙以来、ハメネイが大衆の前に姿を現したのは今回が初めて。ハメネイはこれまで、1年に2、3回、特別な国家的懸案がある時だけ、金曜礼拝を主宰してきた。

同日、ハメネイは、強硬派候補の勝利で終わった大統領選挙の結果発表の後に見舞われた政治的な難局を解消できる対策についても、触れるものと見られる。CNNはこれに関連して、ハメネイがアフマディネジャド大統領を支持する場合、再選挙を求める国民的要求を無視する政治的負担を負うことになり、逆に落選者であるミルホセイン・ムサビ元首相側の要求を受け入れれば、アフマディネジャド政権の正当性が傷つくのはもとより、最高指導者としての自分の存在感まで揺らぐことになるだろうと分析した。

デモが拡大されると、イラン当局はデモ隊や改革人物らを逮捕した上、国内外のメディアやインターネットに対する統制を強化すると共に、懐柔策もまとめて「時間稼ぎ」に乗り出している。イラン当局は、ムサビ元首相を含め、落選した大統領候補3人に対して20日、憲法守護委員会や懇談会を開くよう、対話を提案した。落選候補の陣営から寄せられた646件の不法選挙事例を集中的に議論する予定である。

米紙ニューヨーク・タイムズは、強力な権限を行使する憲法守護委員会と落選候補との面会の主宰は、難局を打開するための対策作りのための時間稼ぎであると同時に、ハメネイ最高指導者を国民的な責任攻防から保護する狙いのためだと指摘した。

これまで、デモ隊を「憤ったサッカーのサポーター」や「埃」などと呼びながら侮辱してきたアフマディネジャド大統領も18日、国営テレビを通じて、「私の発言は(デモ隊ではなく)、火を放ちながら市民を攻撃する暴徒に向けての言葉だった」とし、「全てのイラン人が大事である」と懐柔に乗り出した。

一方、ムサビ元首相が支持者らに参加を促した18日の犠牲者追悼集会には、テヘランだけでも数十万人が集まった。ニューヨーク・タイムズは、イラン人関係者の話として、15日のデモの際の参加者200万人よりさらに多く、全国から300万人が参加したものと見られると報じた。

ムサビ候補の象徴色である緑色や追悼を意味する黒い服をまとったデモ隊は、ろうそくを手にし、平和に集会を行ったと、外国メディアは伝えた。ムサビ元首相も、黒い背広を着て参加した。



esprit@donga.com raphy@donga.com