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朴槿恵元代表「静中に動あり」

Posted May. 06, 2009 08:37,   

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与党ハンナラ党の朴槿恵(パク・グンヘ)元代表が5日午後、米国行きの飛行機に乗った。米スタンフォード大学アジア太平洋研究所の招請を受け、「急変する世界の中の韓国と未来」をテーマに、7日、講演をするためだ。また、情報技術(IT)分野のベンチャー企業が密集したシリコンバレーをまわり、現地企業関係者、海外同胞たちとの懇談会に出席した後、11日に帰国する。

今回の訪米には、親朴(親朴槿恵元代表系)寄りの議員8人が同行する。朴元代表の外国訪問にこのように多くの議員が同行することは異例のことだ。朴元代表は昨年1月、李明博(イ・ミョンバク)大統領の当選後、就任までの間、特使の資格で中国を公式訪問した時を除き、外国訪問に側近は同行しなかった。昨年の総選挙直後の5月、オーストラリアとニュージーランドを訪問した時は、議員と取材陣の同行を断り、「一人で」飛行機に乗った。

今回はその時と違って、個人の日程で米国を訪れる。にもかかわらず、側近議員たちから「随行申請」を受けいれたのだ。メディアの取材を負担に思った昨年のオーストラリア訪問の時とは違い、今回はメディアに同行取材を積極的に要請した。

朴元代表は、同行を希望した多くの議員の中から8人を選んだという。朴元代表が党代表時代に秘書室長を務めた劉正福(ユ・ジョンボク)議員や、報道官の役割をする李貞鉉(イ・ジョンヒョン)議員、理工系出身の徐相箕(ソ・サンギ)議員らを除けば、概ね朴元代表の側近に分類することができない議員たちだ。また、劉正福(京畿金浦)、李鶴宰(イ・ハクチェ、仁川西・江華甲)、柳在仲(ユ・ジェチュン、釜山水営)、徐相箕(大邱北乙)、安鴻俊(アン・ホンジュン、慶南馬山)、李珍福(イ・ジンボク、釜山東莱)、李季振(イ・ゲジン、江原原州)、李貞鉉(イ・ジョンヒョン、湖南出身比例代表)議員と、出身地域に配慮したことが注目される。彼らは、現地で別途の日程はなく、朴元代表と7日間ともに動く。議員たちは自らを「同行団」ではなく「随行団」と呼んでいる。朴元代表が今は何の職責もないのに、朴元代表と行動を共にする議員たちが「随行」という単語を使うことは、朴元代表の地位を象徴的に示している。

朴元代表はこれまで、「派閥の首長」のイメージを警戒してきた。党内に60人ほどの親朴議員がいるが、朴元代表は07年の大統領選候補党内選挙当時、陣営に参加した議員を除いて、個別に会うことはなかった。近い人々の集まりでさえも出席しないケースがしばしばあった。このため、一部の側近は、「朴元代表があまりにも(側近たちを)管理しない」と、もどかしさを吐露したりもした。そのうえ、朴元代表が個別議員との接触を遠ざけていることで、「一部の中立の当選1回議員たちの反感が高まっている」という危機感が、親朴陣営に広がったりもした。

このため、今回の「議員随行団の構成」をめぐり、「朴元代表が本格的に親朴議員との接触を強化しようとしているのではないか」という声が出ている。これまで「静中に動あり」で表にはあまり姿を現わさなかった朴元代表の「側近管理」スタイルに、変化が現われるのではないかということだ。これに対して朴元代表側は、「今回の訪問には、これまで外国や地域の訪問に同行できなかった議員が多く含まれた。国会が開かれていない期間なので、同行することにしただけだ」と拡大解釈を警戒した。



gaea@donga.com