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野党の反対押し切りハンナラが常任委通過を強行 韓米FTA批准同意案

野党の反対押し切りハンナラが常任委通過を強行 韓米FTA批准同意案

Posted April. 23, 2009 04:19,   

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ハンナラ党所属の朴振(パク・ジン)国会外交通商統一委員会(外通委)委員長は、22日、開会時間より30分早い午前9時半に会議場の委員長席に座った。野党議員に奪われることに備え、議決を宣言する際に使う議事棒も2個用意した。早速、カン・ギガプ議員ら民主労働党所属の議員5人と民主党の千正培(チョン・ジョンベ)、崔仁基(チェ・インギ)、柳宣浩(ユ・ソンホ)、趙培淑(チョ・ベスク)、金相姫(キム・サンヒ)議員らが議長席を取り囲んだ。隙を狙って、委員長席のマイクと議事棒を奪おうとする態勢だった。

彼らは外通委の所属ではなかった。同日、丁世均(チョン・セギュン)、朴柱宣(パク・ジュソン)、李美卿(イ・ミギョン)議員に代わって外通委に補任された金瑛録(キム・ヨンロク)、金宇南(キム・ウナム)、崔圭善(チェ・ギュソン)議員も加わった。

朴委員長は午前10時、会議が始まる前に数回にわたって「議席を整頓し、外通委の所属でない議員は議席の後ろ側の座席に座ってもらいたい」と要請したが、野党議員らはびくともしなかった。同日18番目の最後の案件である韓米FTA批准同意案を処理する前まで、朴委員長は3〜4度ほど「秩序を維持してほしい。外通委所属以外の議員の退場を命じることもありうる」と述べたが、何も変わらなかった。

この過程でハンナラ党議員の間では内輪もめの様相が見られたりした。南景弼(ナム・ギョンピル)議員が、「またも国際的に面子をつぶすわけにはいかない。委員長が秩序を維持してくれ」と要請した。しかし、李相得(イ・サンドク)議員が不愉快な表情で「無視して進行すればいいだろう」と述べ、安商守(アン・サンス)、李範観(イ・ボムグァン)議員も「気にすることない」とし、委員長に進行を催促した。鄭鎮碩(チョン・ジンソク)議員は、「委員長に任せよう」と言った。

17番目の案件処理を終えた朴委員長が決心したように、「場内の整頓のため、議員の秘書と傍聴人、そしてマスコミ関係者は退場してもらう」と最後のアナウンスを出した後、「議事日程18項…」と切り出し、批准同意案の処理に取り掛かった。与野党議員の間では、「(議事棒に)触るな」「(処理)するな」などの高い声が飛び交い、激しいもみ合いが起きた。

「質疑はありますか」と朴委員長が聞くと、ハンナラ党議員は「ありません」と答え、批准同意案は可決した。創造韓国党の文国現(ムン・グクヒョン)、自由先進党の朴宣映(パク・ソンヨン)議員が「質疑がある」と訴えたが、無駄だった。しかし、本来は「異議はございませんか」と委員会室に問うのが正式な手続きであった。朴委員長とハンナラ党は後になって速記録を通じて間違いに気付き、同日午後、続行された全体会議で批准同意案を再議決した。遊説支援に出かけた議員まで呼び集めてようやく議決定足数の15人を満たした。野党は、親朴連帯の宋永仙(ソン・ヨンソン)議員しかいなかった。

批准同意案は6月、国会で成立する可能性が高い。ハンナラ党は、これが1月6日、院内代表同士による「米国の新政権発足後、早いうちに協議処理する」という合意とも合致すると主張する。

民主党もすでに常任委で可決となった以上、本会議での成立を阻止するのは難しいという意見が多い。ただし、国会法63条2項に基づき、全員委員会を開催して反対意見をすべてまとめる必要はあるという意見が出ている。

財界は批准同意案が外通委を通過したことを対し歓迎の意を示し、本会議での成立も速やかに実現することを希望した。

韓国経営者総協議会は公式の論評で、「韓米FTAは厳しい韓国経済に活力を吹き込み、経済を立ち直らせる突破口として大きな役割を担うと評価する」とし、「特に、輸出の拡大による雇用の創出と対外競争力の強化をもたらし、経済回復に大きな力になるだろう」という声明を出した。

全国経済人連合会のパク・デシク国際本部長は、「世界同時不況と保護貿易主義の広がりで厳しいこの時期、韓米FTAの発効は、困難に直面している韓国経済に新たな突破口を作ってくれる」とコメントした。大韓商工会議所のパク・ジョンナム調査2本部長は、「韓米FTAは我々が期待する効果をきちんともたらすためにも、一刻も早く批准が成立し、協定が発効されなければならない」と述べた。



mindy@donga.com bookum90@donga.com