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[社説]「同じ民族」を叫び、民間航空機を脅かす北朝鮮

[社説]「同じ民族」を叫び、民間航空機を脅かす北朝鮮

Posted March. 07, 2009 07:44,   

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北朝鮮祖国平和統一委員会は5日、韓米合同キー・リゾルブ演習を「北朝鮮侵略訓練」と強弁し、「軍事演習の期間、我々の東海(トンヘ、日本海)上の領空周辺を通過する南朝鮮民間航空機の飛行の安全を担保できなくなった」と宣言した。非武装地帯と西海(ソヘ、黄海)北方限界線(NLL)への挑発脅威では足りず、東海上空の民間航空機の安全を脅かしてきたのだ。

キー・リゾルブ演習は、北朝鮮が侵略・挑発する場合の韓国の安全保障のための年例韓米合同軍事演習だ。北朝鮮が今これを問題視してきたのは、韓国への圧迫を通じて軍事的緊張を高め、「通米封南」效果をあげようという意図だ。口を開けば「同じ民族」を叫んでいた金正日(キム・ジョンイル)集団の反民族的ダブルスタンダードを改めて示した行動だ。

77年、国際民間航空機構(ICAO)に加入した北朝鮮は、98年に、韓国をはじめ各国航空会社の米国および欧州路線の一部が北朝鮮領空を通過できるように開放した。そして、外国航空機が、自国の飛行情報区域を通過する時は、B747機種基準で1便当たり685ユーロ(約135万ウォン)の通過料を受け取っている。。

北朝鮮は、米国がバラク・オバマ政府の発足にもかかわらず、「北朝鮮核不容政策」に変化を見せないことに対して、苛立っている。何とかして米国の気を引いて、2国間対話のチャンネルをつくろうと必死になっている。しかし、先月訪韓したヒラリー・クリントン米国務長官は、堅固な韓米同盟を強調し、北朝鮮の「通米封南」と韓米離間の術策は通じないことを明確にした。

もはや北朝鮮は、古い「ならず者手法」を捨てなければならない。民間航空機の安全への脅威は、明白な国際規約違反であり、国際制裁だけを招くだけだ。韓米両国はこういう時ほど、緊密に北朝鮮政策で協力をしなければならない。スティーブン・ボスワース北朝鮮問題担当特使の今日の訪韓も、北朝鮮の核問題に対する認識の共有と北朝鮮の挑発に対応する協力体制の強化の契機にならなければならない。北朝鮮が、金正日体制を維持しつつ生きる道は、李明博(イ・ミョンバク)大統領と玄仁澤(ヒョン・インテク)統一部長官の再三の南北対話要請に謙虚に応じることだけだ。