昨年9月、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記に面会したとされるイタリアの実業家兼経済学者のジャンカルロ・エリア・バローリ氏(68)が、「金総書記の健康状態は良い」と話したと、日本の毎日新聞が12日付で報じた。金総書記は、昨年の8月半ばに脳卒中を起こし、治療を受けたとされている。
バローリ氏は、同紙のインタビューに対して、「金総書記は、以前よりも若々しく、力強く国を治めているという印象だった」と述べた。
また、金総書記のメッセージとして、「北朝鮮は、米国、日本との直接対話を望んでいる。金総書記は、米民主党への期待が高く、(バラク・オバマ候補が当選すれば)核問題や金融制裁で米朝交渉が一気に進展すると期待していた」と伝えた。
日朝関係については、「小泉純一郎元首相の訪朝で拉致問題が大きく前進したように、金総書記が望んでいるのは首脳級の対話だ。ただし、日本は、過去の植民地支配に対する金総書記の感情を忘れてはならない」と強調した。
同氏は、昨年9月に平壌(ピョンヤン)で開かれた北朝鮮建国60周年記念式典に参加し、金総書記と面会した。
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