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[社説]識字率98.3%より、言葉と文字を正しく使うことが重要だ

[社説]識字率98.3%より、言葉と文字を正しく使うことが重要だ

Posted December. 24, 2008 04:02,   

한국어

政府が、38年ぶりに実施した成人基礎文解力調査で、国民の非識字率が1970年7%から08年1.7%へ下がったことが分かった。1945年、光復(クァンボク、韓国が国権を取り戻したことを意味)当時、77.8%に達した非識字率が、63年ぶりに先進国並の1.4%に近づいたのは奇跡に近い。この60年間、国と親の世代が教育に心血を注いた結果として、自負心をもっていい数値だ。

文字を知らない国民がいなくなったことからさらに一歩進み、韓国語を美しく正しく使うことが重要になっている。ドイツの文豪・ゲーテは、「国語はその国の精神」と言った。我々自らが国語に磨きをかけてこそ、大事な文化的アイデンティティーを守り、正しい価値観を持った国民を育て、品格のある社会を作ることができる。それなのに、現実は全く違う。

国語が乱れ、豊かで美しくなるべき言葉が、粗悪で卑俗かつ下品になるばかりだ。生活の中に深く浸透したインターネットの空間は、「外界語」という言葉が出るほど、でたらめな表記が日常化した。外国語が無分別に幅を利かせ、韓国語破壊の温床というため息が出るほどだ。女優の崔真実(チェ・ジンシル)氏を死に至らせた悪質な書き込み事件で浮き彫りになったように、憎悪と呪いを広げる手段に転落してしまった。

このような間違った言葉になれている小学生らは、学校の宿題も、インターネットで使う不正確で、捻じ曲げられた自虐的な言葉と表現をそのまま書いている。韓国語の将来を深刻に懸念せざるを得ない。

公共放送はまた、別の「乱れた言葉」の震源地だ。最近、放送通信審議委員会から注意措置を受けたMBCのバラエティ番組「黄金漁場」は、放送1回当たり、100回以上の卑俗語とため口を放送したことが分かった。他の公共放送のKBSと商業放送のSBSの6つの番組も是正勧告措置を受けた。国民の電波を使い、映像メディア時代の強い影響力を持っているからこそ、正しい韓国語を使い、先頭に立つべき地上波放送が、国語の毀損を主導している格好だ。

マスコミを通し、時々刻々中継される政治家の「下品な言葉使い」は、「国会こそ青少年有害媒体」という嘲笑が出るほど公害のレベルだ。我が社会で高まった識字率の統計に喜ぶより、韓国語の根本を立て直すことに今からでも積極的に取り組まねばならない。