全米自動車労働組合(UAW)は3日(現地時間)、ゼネラル・モーターズ(GM)、フォード・モーター、クライスラーの倒産危機に直面した大手3社が、政府支援を受けることができるよう雇用保障や医療保険の恩恵などを譲歩し、賃金削減交渉にも応じることを明らかにした。
UAWのロン・ゲトルフィンガー委員長は、自動車産業の救済に対する議会の聴聞会を翌日に控えた3日、ミシガン州デトロイトで記者会見を開き、「雇用保障を譲歩し、労組の退職者の医療保険基金に対する会社側の資金拠出を先延ばしする計画だ」と明らかにした。
UAWは、まず労組員の雇用安定のために、レイオフ(一時解雇)を受ける場合に賃金の95%まで支払う「ジョブズ・バンク」制度をしばらく凍結することを決めた。
UAWはまた、昨年の労使合意により、2010年から実施される予定の医療保健基金への企業側の資金拠出も先延ばしにする考えだ。
労組側はさらに、賃金問題を含め、昨年の労使合意事項に対する会社側との再交渉に応じることを決めた。
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