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[オピニオン]親北反米の遊び場

Posted October. 29, 2008 08:19,   

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全国民主労働組合総連盟(民主労総)の代議員であるクァク・ミンヒョン全国化学繊維産業労組首席副委員長が27日、民主労総と民主労働党を「NL(親北朝鮮反米勢力)の遊び場」と辛らつに批判し、脱退を宣言した。クァク氏は、「純粋な学生たちの『ろうそく』を利用する姿勢と金融危機の直撃弾の中で、再びろうそくを持って社会を混乱に導こうとするのを見て、脱退を決心した」と明らかにした。クァク氏は、民主労総の組合員たちに、「統一だけが労働者の解放の世の中をもたらし、在韓米軍の撤収だけがこの地に平和をもたらすという主張に同意できないと言わなければならない」と主張した。

◆民主労総の親北反米政治闘争と、「ストライキのためのストライキ」に嫌気がさしてきた全国民にクァク氏の主張はアピール力がある。民主労総の李ソクヘン委員長は今年、新年の記者懇談会で「国家信頼度を落とす闘争をする。鉄道と航空機が止まり、電気の供給が断たれる、影響力のあるストをする」と言って、国民と政府を脅した。李委員長は、米国の牛肉輸入反対ストを主導して指名手配され、曹渓寺(チョゲサ)に隠れている。李委員長は、原油価格の高騰ですべての経済指標に赤信号がともった6月に、民主労総所属の労組員を動員して、「野球をするように順次ストをする」と言った。こうだから、民主労総が経済の足を引っ張ることだけを選んでする「民生侵害集団」という批判を受けるのだ。

◆民主労総は、左派が主導した狂牛病(BSE=牛海綿状脳症)ろうそくデモの時、「デモにしっかり参加するのが民主労総の役割だ」と呼びかけた。06年には、平壌(ピョンヤン)5・1節(メーデー)記念行事に参加した民主労総関係者約50人が北朝鮮の革命烈士稜を参拝し、「北朝鮮がそれほどいいなら、行って住めばいい」という声まで聞いた。昨年1月には、民主労総のホームページに、北朝鮮の金日成(キム・イルソン)大学の教授陣が作った主体思想講義ファイルを大量にアップしたこともある。十分に「親北反米勢力の遊び場」と言える。

◆左派勢力は、「第2のろうそく事態」に向けて、狂牛病国民対策会議の看板を「民生・民主国民会議」に替えた。民主労総は主導グループの一員だ。全世界が金融「津波」で不安な状況の中、国力を結集することは考えず、葛藤と混乱だけを煽っている。そのような民主労総に、代議員の一人の批判は「馬の耳に念仏」かもしれない。しかし、民主労総が変わらなければ、クァク氏の主張に共感する組合員と国民が増え続けるだろう。

権順澤(クォン・スンテク)論説委員 maypole@donga.com