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8000万ウォンの和解金で事件隠蔽

Posted October. 16, 2008 04:54,   

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警察が、障害者に暴行をはたらいた事件を隠蔽するために、巨額の和解金を渡す過程で、上部の指示がかなりの影響を及ぼしたという疑惑がもたれている。

これと関連して、東亜(トンア)日報の取材で、警察関係者たちは事件を隠すことにだけ汲々としたという指摘も受けている。

ソウル冠岳(クァンアク)警察署は15日、堂谷(タンゴク)地区隊所属の金容疑者(43)ら警察官4人に対して、被疑者暴行容疑で職務告発および待機発令の措置を下したと明らかにした。

彼らは先月28日、窃盗容疑で逮捕された知的障害者(3級)のソ容疑者(43)が、身分確認を拒否したという理由で、地区隊の中で暴行を加え、14日に8000万ウォンの和解金を渡していたことが確認された。

地区隊関係者は、「当時、ソ氏が知的障害者であることを知らない状況で、横に立っていた窃盗の被害者が『健常者なのに、わざとじゃないか』と言い、いきおい暴行してしまったようだ。暴行加担者4人のうち、金容疑者だけが暴力をはたらいた」と明らかにした。当時、地区隊には3〜4人の警察官がいたが、誰も暴行をやめなさせなかった。

冠岳署関係者は、「国政監査の時期であるうえ、魚清秀(オ・チョンス)警察庁長官が、民生治安を強調している時にこのような事件が起こり、『速戦即決』で静かに処理せよという指示があった」と明らかにした。警察側が、巨額の和解金を渡したのには、このような内部ムードが、作用したものと見られる。

暴行に加わった警察官たちは、上部に真相を報告せず、事件をもみ消すために時間をかせいだことが明らかになった。アン・チャンシク堂谷地区隊長は、「家族が冠岳署の聴聞監査官室を訪れ、今月9日になって、部下の暴行事件を知った」と話している。

いっぽう、14日に東亜(トンア)日報が取材を始めると、冠岳署の幹部たちは、事件を隠蔽することに汲々とした。冠岳警察署長だけでなく捜査課長と刑事課長も、「そのような事実はまったくない」と言い、さらには知的障害者が逮捕された事実すらないと白を切った。

しかし、本誌が被害者の名前などを明らかにすると、一部の幹部は「同じ組織の人間として、かばうのは仕方のないことではないか」と語った。

また、チャン・ソンウォン捜査課長は、「ソ容疑者がずっと電話に出ず、本格的な捜査に着手できなかった」と述べたが、ソ容疑者の母親は、同日午後までは電話に出ており、夕方から突然、電話をしていなかったことが確認された。

冠岳署は15日、暴行をはたらいた警察官たちを呼んで事情を聴き、地区隊内に設置された監視カメラなどを検察に送り、刑事処罰とは別途に懲戒措置を下す方針だ。



sukim@donga.com