タイの反政府デモが流血事態に発展したことで、首都バンコクに2日午前、非常事態が宣言された。サマック・タイ首相は同日未明、親政府デモ隊と反政府デモ隊間の衝突によって死傷者が発生したことを機に、秩序維持のため軍兵力を投入した後、午前7時(現時時間)、国営テレビなどを通じて非常事態を宣言したと、タイの日刊紙のネイションが伝えた。
サマック首相は記者会見を通じ、「事態の解決のために他の代案はなかった」と説明した。非常事態の宣布で、アヌポン陸軍参謀総長に秩序維持の全権が与えられた。
これに先立ち、タイ反独裁民主主義連合戦線(UDDT)など親政府デモ隊の約500人が、同日午前2時に、市民団体国民民主主義連帯(PAD)が中核になっている数千人の反政府デモ隊が8日間にわたって座り込み中の政府庁舎に押しかけ、双方の間で衝突が発生した。
この過程で1人が死亡し、43人が負傷、このうち3人は銃傷を負ったとAP通信が伝えた。
非常事態が宣言されたことで、バンコク都心の周辺には軍と警察兵力数百人が配置され、秩序維持に乗り出した。バンコク市は非常事態が宣言された直後、436の各種学校に3日間の休校令を発令した。
一方、外交通商部は2日、タイの状況が悪化したため、旅行警報を今の1段階(旅行留意)から2段階(旅行自制)へ強化したと発表した。
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