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偽装脱北の北朝鮮女性スパイを逮捕

Posted August. 28, 2008 08:41,   

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ウォン容疑者が、北朝鮮国家保衛部(秘密警察)所属の工作員であることを知りながら、脱北者名簿などを提供したウォン容疑者の恋人である陸軍大尉のファン某容疑者(26)も、国家保安法上不告知などの容疑で、逮捕・起訴された。

合同捜査本部は、ウォン容疑者にスパイ活動を指示し、工作金を渡し、各種情報を中国にある北朝鮮保衛部支部に伝えたウォン容疑者の継父・金某氏(63)も逮捕し、取り調べている。

合同捜査本部によると、ウォン容疑者は98年12月、保衛部工作員として工作教育を受け、中国吉林省一帯で、脱北者を北朝鮮に拉致する任務を遂行した。

ウォン容疑者は00年9月ごろ、韓国行きの指令を受け、朝鮮族「金ヘヨン」という名で身分を偽り、01年10月、朝鮮族を装って、韓国男性との結婚を目的に入国した。

入国当時、妊娠7ヵ月だったウォン容疑者は、1ヵ月後に離婚し、国家情報院(国情院)に脱北者として偽装帰順した。さらに、ウォン容疑者は、軍部隊で北朝鮮に関する講演をしていた時に知り合ったファン大尉など京畿道(キョンギド)北部地域の軍部隊の政訓将校3、4人と付き合い、軍事機密などを入手したと、合同捜査本部は明らかにした。

ウォン容疑者は、脱北者団体幹部とも接触し、韓国に帰順した黄長鎏(ファン・ジャンヨプ)元北朝鮮労働党秘書など、重要な脱北者たちの居住地を把握し、北朝鮮に提供した。

ウォン容疑者が北朝鮮側に提供した情報は、△軍部隊や国情院など国家主要施設の位置、△脱北者定着機関であるハナ院の同期および脱北者出身の安保講師のリスト、△対北朝鮮情報要員の人的事項および軍将校の名刺や写真などだ。

北朝鮮側は、ウォン容疑者が送った軍将校の名刺に書かれた電子メールのアカウントのハッキングを試みたことが明らかになった。

また、ウォン容疑者は、政府機関の対北朝鮮情報要員の李某、金某氏らの殺害を指示され、暗殺道具である毒薬や毒針などを北朝鮮側から受け取ったが、実行せずにあきらめたと、合同捜査本部は伝えた。

ウォン容疑者は昨年から、日本に居住している脱北者の居住地などの情報を収集するために、日本の仙台に出国し、工作活動を行なった。

合同捜査本部関係者は、「ウォン容疑者は、結婚情報会社を通じて、軍事機密を管理する軍将校などに近づき、逮捕されたファン大尉とは同棲までするなど、スパイ工作のために体を利用した」と述べた。

ウォン容疑者が脱北者出身でありながら、北朝鮮と貿易事業を行ない、軍将校とも交流する点に疑惑を抱き、警察と国軍機務司令部で05年3月から約3年間、内部捜査を行なった結果、ウォン容疑者のスパイ活動の全貌が明らかになった。

先月15日に検挙されたウォン容疑者は、当初は犯行事実を全面否認したが、最近になってスパイ活動の事実の大半を認めていると、合同捜査本部は伝えた。

合同捜査本部の金敬洙(キム・ギョンス)水原(スォン)地検2次長は、「脱北偽装スパイは、北朝鮮の言葉を使い、韓国の事情に多少疎くても、疑われずにスパイ活動が可能だ。一部の脱北者の中にスパイが存在するという疑いがあっただけで、確認されてはいなかったが、その実体が明らかになった最初の事例だ」と語った。



needjung@donga.com verso@donga.com