与党ハンナラ党は、3日午後2時ソウル蚕室(チャムシル)オリンピック公園体操競技場で全党大会を開き、党代表を含む5人の最高委員団を選出する。今回の全党大会は、ハンナラ党が10年ぶりに政権奪還後、初めて指導部を選ぶことから、党内選挙の結果に党内外の関心が集まっている。新たに選出される指導部は、向こう2年間、大統領府や内閣と歩調を合わせ、国政を率いることになる。
●党と大統領府の関係はどう変わるか
最大の関心は、新しい指導部の選出後、党と大統領府の力関係がどう変わるかという点だ。
これまでの状況を総合すると、党内多数の李明博(イ・ミョンバク)派の支援を受けている朴熺太(パク・ヒテ)候補を鄭夢準(チョン・モンジュン)、許泰烈(ホ・テヨル)候補が追いかける格好だ。朴候補が、今の勢いを維持して代表に選出された場合、党に対する大統領府の掌握力が強まるという見方に、党内意見の相違はない。
李明博派の孔星鎮(コン・ソンジン)候補まで最高委員に選出された場合、李明博派が党を事実上掌握することになる。さらに、朴候補が院外という点で、洪準杓(ホン・ジュンピョ)院内代表の党内の発言権が、強まるという見方も出ている。
一方、鄭候補や朴槿恵(パク・グンヘ)派の代表走者として、出馬した許候補が当選した場合、党と大統領府の関係は、協力と緊張が共存する事態になる可能性が高い。鄭候補は、事案別に独自の声明を発表し、大統領選候補のイメージと党内の立場を強める可能性が高い。許候補が当選した場合、党内で親朴の影響力が強くなるものと予想される。しかし、この過程で、党内多数派の李明博派との不協和音は避けられない。
●派閥への票集中が起るか
今回の全党大会は、朴、鄭候補の2強構図で出発したが、朴槿惠派の許候補の出馬宣言後、派閥対決が著しい。代議員1人当たり2票を行使する規定上、1票はどうしても派閥に左右される可能性が高いため、残り1票の行方が当落を決める主要変数となる可能性がある。
それゆえ、派閥支援を受ける候補たちは、選挙の中盤から候補間の「カップリング」の動きを見せ、票の取りまとめに集中している。朴候補は、孔候補とともに李明博派の代議員を、許候補は、金晟祚(キム・ソンジョ)候補と朴槿惠派を集中的に取りまとめている。2票とも派閥によって結集した場合、相対的に派閥の支援が弱い鄭候補には不利になるものとみられる。
●「最後の演説でつかめ」
誰が指揮部入りに成功するのか、終盤まで予想できない混戦様相を展開し、選挙当日の演説が注目されている。
鄭候補サイドは、「一般的に有権者の10〜15%は、当日の演説を聞いて最終的に決定する。すでに5回も演説文を修正した」と話している。別の候補たちも、念を入れて演説文に手を加えている。
●脱落者は誰
6人の候補うち1人が、脱落する今回の全党大会で、誰が苦汁をなめることになるのかが、関心の的だ。
構図上、李明博派と朴槿惠派の集中支援を受けている朴、許候補と、一般世論調査(30%反映)で勢いのある鄭候補の最高委員入りの可能性が高そうだ。紅一点の朴順子(パク・スンジャ)候補が、女性席で事実上当選が確定している状態であり、孔星鎮、金晟祚候補が残りの1席をめぐって、熾烈な接戦を繰り広げている。
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